鳩を買って飼って、食べました
こんにちは、LISAです。
中国上海にほど近い杭州という所で、
日本語会話の教師として働いていた時のこと。
↑杭州の“河坊街”。いつも人で賑わっています↑
日系IT企業が就職活動中の大学生を募集して、
日本向けのソフト開発技術と日本語を教えて、
就職まで面倒をみるという教育部門に属していました。
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入学してくる学生の中には、元々日本語に
興味を持っていた学生もチラホラはいましたが、95%は “あいうえお” も知らない子ばかりです。
その子達を6ヶ月の訓練で、日本語能力試験3級の合格及び、最低限のビジネス会話に対応できるまで教育するのが目的。
そして、就職先を探して書類作成と面接のフォローまでが私たちの仕事。
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ここの日本語教育部では、
最初に中国人の先生が、
まずは五十音の読み書き、
その後文法を教えていきます。
私たち日本人教師の仕事は
日常会話〜ビジネス会話を教えることなので、
文法の授業が始まってから開始されます。
文法授業で教えられた内容を使って、
会話の実践訓練です。
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日本語の教師というのは本当に大変な仕事で、
色々なことがありました。
その頃の話はnoteでも追々
書ければいいな、と思っています。
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今回は、学生がだいぶ話せるようになった頃の
ある授業の思い出をご紹介。
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「小学生のときの思い出」をテーマに授業をしたときのことです。
「学校のこと、家族とのこと、何でもいいから
一番覚えていることを話してください」と言って
1人ずつ発表してもらったのですが、
ある女子学生の話がとても印象に残りました。
「私は小学生の時に、
お兄さんと一緒に市場へ行って
鳩を買って、
飼って、
そして食べました」
・・・なんて中国らしいお話(^_^;)
食べた感想を聞いたら美味しかったそうです。
中国では、鳩の血や肉は身体を温める滋養強壮効果があり、妊婦さんへのお土産などに持っていくそうです。“スープにします”と言っていました。
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その他にも、
「友だちと一緒に、
近所の桃を盗んで食べていたら
ご主人に見つかってしまいました。
自分一人だけ逃げ遅れたけれど、
ご主人がとてもいい人で、
お土産に桃をたくさんもらった」
など。
子どもらしい内容がたくさん聞けて
とても面白かったです。
まだまだ不自由な日本語だけれども、
各自言いたいことがたくさんあって、
一所懸命に言葉を調べながら、詰まりながら
話してくれました。
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↑杭州で有名な西湖。いつ行っても綺麗な所です↑
私の杭州での日本語会話教師は、
「中国で働きたい!」
と言って、初めて中国で就職した仕事でした。
私は、その後に日本語教師の資格を取得したので、当時は全くの素人。文法を中国人の先生に確認したりして…。
会話担当の教師だったのが救いです。
でも学生から見れば私は日本語教師。
質問がきたら嘘を教えることはできません。
そのため、あんなに日本を勉強したことはない!と断言できるほど、毎日日本語だけでなく、日本の文化や歴史など、とにかく日本のことを調べていました。
せっかく中国へ行ったのに…(T ^ T)
仕事をナメちゃいけませんよね。
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でも日本語って本当に難しい!私は自分が日本語ネイティブでよかった〜って、心から思っています。
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その後も中国で、IT関連企業やホテルのサービスなどに就職をしましたが、あの時教師として自信を得るために勉強したことは、自分が日本人として誇りを持って働くことに、とても役に立ったと感じています。
当時は本当に必死で、やらなければならないからやったことですが、
本気でやったことに無駄な経験は1つもない。
私が自信を持って言える実体験です。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!