物乞いとQRコード〜中国の話
こんにちは、LISAです。
私は中国へ行くと、お財布を持ち歩くことがありません。なぜなら電子マネーが完全に普及しているからです。
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日本で不便だな〜と思うのは、電子マネーに非対応のお店が多数ある上に、電子マネーの種類が多すぎること。
↓これって、本当に便利でしょうか?↓
例えば、このお店ではpaypayだけ使える、あそこのお店では交通系のものだけ使える。この前のお店はd払いは使えてpaypayはダメだった…など。
消費者側からしたら、たとえポイントが入ったとしてもこんなに分散されては
つ・か・え・な・い という感じ。
面倒なことが苦手な私は、通常使う電子マネーは一つに絞り、それ以外は現金で対応しています。
ポイント、ポイントカードなどに関しても、気づいた時には有効期限が過ぎていたりして、不要なストレスを感じるため、最初から受け取りません😅
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中国はその点大変シンプルで、便利。どこのお店にもあるのは“支付宝”と“微信支付“で、どちらもポイントは付きませんが、現金代わりに機能しています。
タクシーをアプリで呼ぶことも一般的になりましたが、その場合の支払いも上記の2つで完結できます。
使い方は日本と同様、お店が客のQRコードを読み取る場合と、客がお店のQRコードを読み取って金額を入力する方法があります。
ファミリーマートなどで見たことがあるかもしれませんが、日本のコンビニでもこの2つは使えるようです。
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ここで表題の件。
中国は今でも、人が集まる場所ではどこへ行っても物乞いの人を多数見かけます。ただ座っている人もいますし、楽器を演奏する人、大音量で音楽をかけて歌を歌っている人もいます。
10年位前までは自分の前に缶などお金を入れる物だけを置いていたのですが、今は違います。
多くの人が電子マネー生活をしているため、小銭の持ち合わせが無いのです。
そのため、彼ら物乞いの人は、現金用の入れ物と共に、自分の微信QRコードを並べて置くことにしたようです。
初めて見た時は思わず二度見してしまいましたが、きっと死活問題なのでしょう。
↑レストランの屋外席で食事をしていると、たまに入り込んできて、こんな風にテーブルを回ってくることがあり、ちょっとびっくりします。
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↑微信は海外でWeChatと呼ばれています。日本のLINEのように…いえ、おそらくそれ以上に、中国人に浸透しています。
↑微信の支払いが主流になる前は、この“支付宝”が一般的でした。これはお金のやり取りに特化したアプリで、安全性はこちらの方が上だと言われています。
どちらも銀行カードと身分証明書(外国人はパスポート情報)をアプリに登録することで使えます。アプリ内のお金が不足していると、設定であらかじめ選択した銀行の口座から、自動で引き落とされます。チャージをする必要がなく、とても便利です。(デビットカード機能)
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以下、使えると思っていると困ったことになるかもしれない、中国事情をいくつかご紹介しておきます。
※中国でLINEは使えません。(台湾は使えます)。
中国で生活や仕事をする場合は、代わりに微信(WeChat)のインストールが必須だと思った方がいいです。友人との連絡や、仕事のやりとりをこのツールで行うことが多いです。
※中国国籍以外の外国人は、中国を出ると微信の支払い機能を使うことができません。(微信のチャットで友人への送金や受取をすることは可能ですが、QRコードなどの支払いコードを使うことができない…という意味です。国際空港でも試しましたが、日本も韓国もダメでした。“支付宝”は日本で試したことがないので不明です)。
※公的機関(パスポートの手続きや交通違反の罰金など)や病院では現金のみです。
※Googleはだいぶ前から完全に使えませんし、地域によってなのかもしれませんが、時々yahooが見られなくなる時もありました。gmailはチェックができなくなるので、普段使いのメルアドが使えると思っているとトラブルになるので、気をつけてくださいね!
(有料VPNがあれば使えるかもしれませんが、私は無料でしか使ったことがないので、とても不安定で20回に1回ぐらいしか成功しませんでした。)
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最後までお読みいただき、ありがとうございました♪