小惑星キロン(カイロン)蟹座、蠍座、魚座、第4、第8、第12ハウスの特徴と傷の癒やし方、ヒーラーになる方法【西洋占星術】
西洋と東洋、小惑星キロンの解説
■西洋は太陽を重視し、考え方は男性的です
厳しい戒律と超格差社会。人生がハードモードなのは、西洋です。慈悲の気持ちや隣人を愛する「キリスト教」の教えで、社会は木星系に変化。
■東洋は月を重視し、考え方は女性的です
八百万の神を受け入れる大らかで多様性が認められる社会。弱い人に優しい社会だが、考えが浅く混沌としやすい。自己責任や成熟さを重視する「仏教」の教えで社会は土星系に変化。
キロンのハウス=きっかけとなった幼少期の傷
キロンのサイン(星座)=成長すると外側に現れるコンプレックス
キロンは小惑星の中でも、西洋人と東洋人で解釈が変わると考えています。またハウスとサイン(星座)では、鑑定で積み上げた統計に基づき、筆者は上記のような解釈を取り入れています。
■小惑星キロン(カイロン)とは?
以下のサイトでご自身のキロンを無料で調べることができます。
購入前の注意事項
第4ハウスor蟹座にキロンがある人
■深い傷が「家族や母親、感情面」に現れます
それは自分は愛されないという感情、或いは自分は誰からもサポートされないという経験かもしれません。特に家族、母親との間で苦痛を経験しやすく、家族や仲間に不安感が出たり、逆に執着したり。また「母親の役割」を強制させられやすく、他人のニーズばかり満たして自分を大切にできない、人が怖くて心を開けないという問題も出やすいかもしれません。
■この第4ハウス(or蟹座)は月に対応しています
感情に脆弱性があり、内面的な安定や安心感の欠如、ありのままの自分を出す事の不安、自分のニーズを主張できないといった傷が出てきます。家族に対して過剰に責任を感じたり、家族の問題に振り回されたり。またいじめや仲間はずれを経験すると殻に閉じこもりやすく、閉鎖的、自己防衛的になる傾向があります。
■第4ハウス・キロンの傷(幼少期に原因がある)
家庭の中で傷つく経験、共感されないといった「家族の問題」が心の傷の原因になりやすいでしょう。また家族や仲間に対しては、自己犠牲的になりやすく、自分は愛されない、自分は誰からも必要とされないと言った「情緒的な結びつき」の欠如、「不安や恐怖」「安心や安全」の問題を通し、自分の殻を破る事が成長のテーマです。
■蟹座キロン(or第4ハウス)の傷(幼少期・成長して行く中での課題)
家庭や母親との関係に傷を抱えやすく、家族や過去の出来事で心に傷を負ってしまっているかもしれません。自分の感情の取り扱いが上手にできず、感情を隠したり、感情的になりすぎるなど。自己防衛的な態度で自分を守ろうとする傾向があり、閉鎖的で、意固地になりやすい事が問題となるでしょう。特に自分は愛されない、理解してもらえない、共感されないというコンプレックスを通し、家族や家庭に対しての深い愛情を模索する事が課題。ただそれが手に入らないと感じるかもしれません。
日本人のキロンへの処方箋
キロンはケイロンの神話が元になっている小惑星です。
知性や客観視という、水星や天王星的な性質で自分自身の傷に向き合うという感性が必要で、西洋人よりも心を重視する日本人(月重視、海王星マインド)には扱いが難しいと感じる小惑星です。今回は日本人に起こりやすいキロンの傷と、それをすんなり受容できるステップを処方箋としてお伝えしたいと思います。
■第4ハウス(or蟹座)にキロン(日本人の特徴)
西洋では自分の感情を人にぶつける傾向があります。アドルフ・ヒトラーやエミネムが分かりやすいかもしれません。ただ西洋も東洋も愛情や居場所がない不安に心が消耗しやすい面は同じで、感情の浮き沈みが激しい傾向があります。また常に自分の感情で頭がいっぱいになりやすく、感情的に暴走してしまうことが多いかもしれません。日本の場合もそこは同じで、感情論が問題になります。ですが自分が愛される事、感情を受け止めてもらうためには他人のニーズを満たさないといけないと、自分をないがしろにしてまで自己犠牲に向かう傾向は日本の方が強いでしょう。日本人なら三浦春馬さんが蟹座キロンです。
日本の特徴は女性的な事。
日本は月を重視していますが、これは怒りや甘えが身近な人に向かいやすい社会構造で、主には女性や子供に皺寄せがきます。特に蟹座的な思いやりや優しさは、相手の幼稚性を助長させてしまう面があり、昨今は「イエ中心主義(月重視)」が問題になっています。
月を重視する日本は「女性や家族」が家父長によって搾取される社会構造があり、キロン蟹座はこうした世界観が傷のベースになりやすいでしょう。それ以外では母親との関係が傷の原因になることが多く、鑑定をしていても蟹座キロンは家庭環境に恵まれない方が多い印象です(母親に問題があるケースが多い)
■最初にするべき、受容とは?
小惑星キロンとは、傷ついた過去や内面の傷の受容と克服に向けた学びと成長のテーマを見るとされる小惑星です。
そんな蟹座キロンの最初のステップは、「自分のニーズを大切」にすること。他の誰かに愛してもらおうとしたり保護を求めると、利用と搾取を経験しやすいからです。
また家庭やグループ内での悩みが多いため、身内の揉め事によって感情が掻き乱される事が多いでしょう。ただそれは依存心や期待がベースにあり、感情面で自立できていないから。特に自分の感情を人に押し付けても上手くいかないと感じる場合、適切な距離が築けていない可能性があります。
■キロンから得るギフトとヒーラーへの目覚め
家族(あるいは母親)との関係、身近な人間関係に悩みが多いので、他人には真似できないような直感力や思いやりといった、養育や保護のスキルを獲得している人です。
蟹座キロンは初代AKB48の神セブンと言われたメンバーが多く持っています(前田敦子さん、大島優子さん、板野友美さん、高橋みなみさん)
ただ正直、若い彼女たちは家父長(或いは権力者、権威者)によって利用されだけで、大事な時間とエネルギーを都合よく搾取され、(アイドルとして)使い倒されて終わったように個人的には思います。海外の人の意見もそういうものが多く、英語でググるとAKBのビジネスモデルに関しては異論が多いことがわかります(日本の大人がこれを良しとしている事が不思議で仕方ないです)
ただ彼女たちなりに「グループ=家族」のために、精一杯メンタルケアやサービスをしていたのかもしれません。前田さんの「私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないでください」という発言は、特に印象的です。ただ個人的にとても「危ない世界観だな」と感じます。個人よりもイエ(月重視)、弱い個体が群れて強い何かになったと思い込む(海王星マインド)そのままというか…。蟹座キロンは、自分のそうした努力が報われるかわからないということを理解して行動しましょう。自己犠牲は他人からの依存度が高くなり、自分自身の自立心や自信を失う危険があるからです。
最終的には前田さんの発言のように、自分自身の価値や存在感を見出すことができず、自己肯定感が低下し、「自分自身の夢や目標を達成することができなくなる」のです。まさに若い時間をアイドルにささげ、肝心の夢に取り組む時間がなく、そのまま結婚していった彼女たちのよう…。本来は自分の目標のために「一時的」なものだったはずが、自己犠牲を続けることで、自分自身の時間やエネルギーを使い果たし、夢や目標に取り組むことができないまま、気がつけば時間だけが経過し、旬が過ぎてしまった。そんなTHE海王星の末路のような事が起きてしまうのです(海王星は無駄足、失望、無意味や無価値も支配します)
以上のように、自己犠牲には様々な怖さがあります。まず自分のニーズを優先し、健康的な人間関係や、自己実現を第一に考えましょう(この辺は欅坂46の平手友梨奈さんは非常にうまかったと言えます。彼女はチャートに天王星が多く、物事を客観視するのが得意なのでしょう)
蟹座キロンは、自分の感情や愛情に関しても傷が多く、苦悩する事が多い人です。ただそこから生まれた「あなたらしい感情表現」は、人の心を癒す力があり、芸術の才能がある人でもあります。自分自身を大切にする事で、徐々に自信を深め、段々とヒーラーとしての資質に目覚めていく事になるでしょう。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?