明日の私へ〜私と7人目のさよならと美味しくない唐揚げの話をする〜
こんばんは。イズです。
カーリング見ました。感動でした。本当に本当に感動しました。それから、スケートのエキシビションも見ました。お気に入りはアラジンのジーニー。そして羽生選手。競技とか点数とか関係なく、テレビも画面もとっぱらってただ一つの芸術を見ているようでした。感動しました。北京オリンピックを存分に楽しむことができました。
そして今日もさよならをしてきました。今日さよならをしたのはおそらく一番に近いほどたくさん遊んだ友人です。
外に出て、パンケーキを食べて、コーヒーを飲んで、その後少しだけお買い物をしました。夕ご飯も一緒に食べようねと言って考えました。
二人の中で、最後の日に食べたいものは決まっていました。大学から徒歩5分のところにある唐揚げ屋さんの唐揚げ定食です。何度お世話になったかわかりません。その子とはもちろん、他の友達とも何回も行ったし、お店で食べるだけじゃなくて、お弁当を買ってお家で食べたりもしました。
いわゆる「学生の味」です。「青春の味」でもあるかもしれません。
なんてことない唐揚げ定食です。唐揚げ三つにご飯とキャベツ。私はおろしをつけることが多かったです。あとあまり食べる方ではないのでご飯はいつも小盛り。唐揚げがあつあつでいい具合に味がついていて美味しいんです。
今日は二人で行くことができる最後の日。一緒に4年間のことを振り返りながら食べました。あのときに来たときは、こんなことを話したね、あの授業の後に来たね、ここでご飯を食べた後にはお酒を飲んだね。出てくるのは楽しかった思い出ばかり。そして話の中にはいつも熱々の唐揚げがありました。
今日の唐揚げは美味しいけど、美味しくなかった。食べても食べても味がしない。お皿の上から唐揚げが、ご飯が、キャベツがなくなっていくほどに。
こんなに寂しい気持ちで唐揚げを食べる日が来るなんて思っていませんでした。
いつかまた、彼女と一緒に唐揚げ定食を食べたい。一人でもいい。働き出して悲しくなったり辛くなったりしたら唐揚げ定食を食べよう。そうしたら楽しかった大学生活を思い出せると思うから。
最後にありがとうと言って、また卒業式でねと言って、ハグをして、お互いに頑張ろうねと言いました。
最後に涙を見せたくなかったけどきっとバレていた。「ツンデレが」と怒られました。見せたくないよ。笑ってバイバイしたいもん。というより、それ以上一緒にいたら離れられなくなったと思うので顔を見ずに帰りました。
また明日も明後日も会えるような気がする。実際に相手は引っ越しをしていないので会えるんですが、それができなくなる日がもうすぐそこまできています。しんみりしてしまうのは仕方ない。そう思わせてほしい。
明日も頑張る。来週もまたがんばりましょう。もっと寂しくなるけれど。
じゃあ、さよなら、今日の私
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