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【祝・リリース】満を持して世に出されたリサフランク2ndアルバム収録曲の歌詞一覧

ご無沙汰しております、リサフランクです。
つい先日、2ndアルバム『敏感肌にサヨナラグッバイ』をリリースさせていただきましたが、もうお聴きいただけましたでしょうか。


『敏感肌にサヨナラグッバイ』アルバムジャケット


こちら、前回同様デジタル限定のリリースとなっておりますので、noteの方にこの作品のリリックを載せていきたいと思います。
ぜひ、この歌詞を見ながらじゃんじゃん歌っちゃってください。特にDAMの方では配信され始めておりますのでね、カラオケではより一層じゃんじゃん歌っちゃってください。金が入りますからね


M1. トワイライト

夕焼け見てたあの日
明日なんか来なければいいと思ってた 訳もなく
それもだいぶ前の話
今や…

そんな自分はいない!!
いないいないいない!!
いないいないばあっ!ああっ今いた
いや、いませ~んですぅ~

本当のところはどうなの?
本当のところはどうなの?

いません
絶対にいません

今の自分は 夕焼けを見ても何も思わない
何も感じたりしない


M2. 使える店

その目尻に心底嫌気がさした
あまりに深すぎたのだ
深淵を覗く者が覗かれているように
目尻を勘繰る僕は勘繰られていた

ハロー効果って知ってる?
知らないと君が言う
特定の印象に引きずられて全体を判断してしまうことを指す心理学用語だ
ちなみに僕はこのことを中三の時から知っていた

お前の目尻は「特定の印象」だ
タトゥーの域に達しているぞ
どんな人生を歩んできたらそうなるの
クソ凄いな

ある日 僕は財布を持っていて
お前はいやに にやけ顔だった
そうなるとスキャンするほかない
Tポイントカードを

目尻は雄弁に語るのさ
まあなんと そのやかましいこと
その深い深い目尻に
Tポイントカードを スキャン

そしたら 使えた
お前は 使える店だった


M3. 横断旗を盗んだ男

奴は手始めに太陽を盗んだ
よく晴れた四月の昼のことだった
辺りは急激に肌寒くなり奴は後悔した 半袖だったのだ

奴は大泥棒 この街でよく物を盗んでいる
振り返ってみれば 学齢期からそのきらいがあった
愛読書はホッツェンプロッツ
その時点で まずまともではなかった

奴は目に付いたもの 片っ端から盗んだ
しかしひとつだけ たったひとつだけ
盗めないものがあった
それが それこそが
あの横断旗

奴は通学路の横断旗を盗もうとした
PTAのおばさんは犯行を見逃さなかった
奴の母親は死ぬほど怒られて
奴は後悔した お母さんっ子だったのだ

奴は大泥棒 この街でよく物を盗んでいる
しかしそんな奴でも 横断旗だけは盗めなかった 
あの日のお母さんのすすり泣く声が反響した

奴はそれを弱さだと 強く恥じていた
だからひとつだけ たったひとつだけ
盗まなければならなかった
それが それこそが
あの横断旗

肌寒い中 それは決行された
行政の対応が間に合っていない 今がチャンス
そして奴は横断旗を盗んだ
PTAのおばさんは犯行を見逃さなかった


M4. 横浜ハンサム物語

そこのけそこのけ ハンサムのお通りだ
左側に寄れ 場合によっては止まれ 
緊急車両と同じ扱いだ
緊急性の高い ハンサムだ

「神はハンサムに宿る」とはよく言ったもので
奴にも 神が宿っていた
「天は二物を与えず」とはよく言ったものだが
奴には 何物をも与えた

ハンサムが「光あれ」と言った
すると光があった
ハンサムが「港あれ」と言った
すると横浜があった

そこのけそこのけ ハンサムのお通りだ
左側に寄れ 場合によっては止まれ 
緊急車両と同じ扱いだ
緊急性の高い ハンサムだ

森鴎外は 横浜市歌を書いた
ハンサムに向けた歌だ
その勢いで 高瀬舟も書いた
つくづく ハンサムからはじまっているわけだ

そんな愛されハンサム ついに命の危機
エマージェンシーハンサムだ
帷子川の魚を生食したらしい
ああなんて 愚かしきハンサム

ハンサムは助からなかった
しかし その体からは新たな命が生まれた
それがサム・スミスである

ハンサムは サム・スミスだった

M5. 極めつけのエルボー

テーブルか カウンターかと問われると
すかさずジャブを繰り出した
これはそんな不器用な男の話

人生において岐路に立たされると
男はジャブを繰り出した
それ以外に方法を知らなかった

そんな毎日に突如現れたキミ
男に向けて こう言った
「私ならあなたを守ってやれる
ほら こちらにおいでよ」

男は戸惑った はじめて触れるやさしさに
キミは続けて こう言った
「ほら ついてくる?
ついてこない? どっち?」

発動条件を満たし
無条件に繰り出される男のジャブ

男は泣きながら願った
どうかジャブ以外の解決方法をください

神はすべてを見ていて
男はとどめに極めつけのエルボーを振る舞った


M6. むらさき色の唇に

キミ 無理してるでしょう
だってほら
笑顔とは裏腹に
紫すぎる唇

とても寒かったんだね
すごく震えてる
そんなキミに リップを塗ってあげる
それでもう 大丈夫だから

キミ 痛かったんでしょう
だってほら
どう見ても明らかに
紫すぎる唇

輪ゴムとかで縛られてた?
うっ血しているように見える
そんなキミに リップを塗ってあげる
それでもう 大丈夫だから

紫すぎる唇は何か問題を孕んでる
だからリップを 塗ってあげる
それで大概 何とかなるから


M7. 原生林で成ったモモ

(歌詞なし)


M8. 味気ない朝食

フィットケアデポに売っている
ウィダーインゼリーを模した謎の商品
それがぼくのいつもの朝食
薄味でかえって飲みやすい

おかんがバナナを勧めてくる
それはもっちリッチと決まっている
そんなもの食べたら
口の中 もっちゃりっちゃ

本当は朝食食べない派 だけど
食べなきゃ持たない やむを得ない
だから敢えて味気なく
折衷案として ちょうどいいから

ティファニーで朝食は クソすぎる
セリアで朝食は マジで最高

見せてやるよ 俺のプロレタリア朝食を
お前がフレンチトースト 一切れ食う間に
俺は謎の商品5個飲み切るぞ
起床して45分後には職場に着いてるんだ
どうだ 俺を"SONIC"と呼べ

絶対に許さない
絶対にぶん殴ってやるからな
ふざけるな ティファニー



あとがき

前作以上に赤裸々な内容になってしまい、恥ずかしい限りです。
言ってしまえば僕のことしか歌っていないような作品ですが、どうか皆さんがその内のどこかに強く共感し、まるで自分で書いた曲かのように歌っていただければそれ以上に幸せなことはありません。

それでは、ありがとうございました。

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