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リンドバーグの救済【第13話】コミカライズ配信のお知らせ

こんばんは、旭山です。

ついに【第13話】です。本編で最も盛り上がるシーンがやって参りました! 今回も今回とて【試し読み】の部分をちょこっとチラ見せPV化しておりますので、どうぞご覧くださいませ。



今から2年前の2022年、読者様にアンケートを取った時、本作で一番印象に残ったのは「裁判」のシーンだという回答がありました。

リンドバーグの救済といえば、クライマックスの「裁判と馬」という印象を抱いている方も多いようです。

 ――え? 馬?

「裁判と馬、関係なくない?」と思ったそこの御方、ぜひ最新話をご覧くださいませ。今回最も注目して欲しいのは「馬」のシーンです。

魔法少女アニメならマスコットキャラ的存在が必ずいるものですが、本作のアイドルキャラクターは「馬」です。


本作の宣伝とは関係ないのですが、拙者「急性肝炎」になったでござる。(唐突に忍者風)

突然「鼻血」が出たのをキッカケに体調が急激に悪くなり、早めに医療機関にかかったところ、そのように診断され、緊急入院となりましたが。

――や、やることが皆無……なんもない。

肝炎の場合「絶対安静と適度な栄養補給」が治療法だそうで、病院で安静に寝続けるだけというのはなんだかな~と思い、回復の傾向が見えるので自宅療養にしていただきました。早期に病院にかかったのと、比較的重症度が低かったのが幸いでした。

寝ている間、頭の中にずーっと浮かんでいたのは創作のことばかり。「加筆調整中のポリス・ラ・ポール7巻」のこと、そして「9月15日リンドバーグの救済コミカライズ最新話の配信日」ということでした。

そう、この【9月15日】に間に合う為に、私の獣並みの生命力はフル稼働して、この日を迎えたわけであります。

だって本当に「思い入れのあるエピソード」なんですもん、この第13話! ぜひぜひチェックしてみてくださいませ。


コミカライズのおかげで原作を多くの方に読んでいただけるようになりました。本当におかげさまです、ありがとうございます。

ノベルバでは8月下旬に入り【月間・週間・日間】恋愛部門で【第1位】を獲得致しました。

ノベルアッププラスでも【恋愛部門】において高順位にランクインさせていただいております。応援ポイント数がなんと200万を超えました!

まんが王国出張編集部様にて【リンドバーグの救済】のポスターを掲載していただきました。

たくさんの方々に愛される作品になったことが嬉しいです。

もちろん万人受けする作品なんてありませんし、アンチコメントも来る来る。「ああ、また来たか~」って感じです。

■ピンとこないアンチコメント
■主観でしか語られていないアンチコメント

をいただいた時には、学生時代に受けたイジメが浮かびます。

ミミを悪女に仕立てたダーシーと同じかそれ以上に「身に覚えがないこと」「ピンとこない」言葉を浴びせられました。

社会人になってからも、いろいろなパワハラを受けました。

「あんたの笑顔を見ると腹が立つ」

と60過ぎの医療従事者から言われたことがありますが、その時も「ピンとこなかった」ので

「具体的にどんな顔でしょうか? 不快に思われたら、その都度教えていただけません? 後学になりますので」

と笑顔で訊ねると、急に口ごもって、相手は私を無視するようになりました。60過ぎても無視する人はするんです。大人げないですね。

嫌なことを言われた時の「ピンとこない」感覚は大事です。

ピンとこないというのは、自分のEQ(感情指数)が低いとか高いとか、共感覚が欠けているとか、そういうのとは全く関係がありません。

・ピンとこないなら真に受けない。
・ピンとこないなら怒らない。
・ピンとこないなら悲しまない。

どんなに自分がおもしろいと思って書いても「共有できない価値観」は存在します。これを無理に共有しようとしたり、論破するのは悪手です。

私はミミと性格が似ているので「ピンとこないこと」を言われた時などは、こんな顔になります。

リンドバーグの救済 © 旭山リサ/rito./ビーグリー

それでもやっぱり、怒ったり落ち込んだりすることもあります。そういう時には宮沢賢治の言葉を思い出します。

かなしみはちからに、
欲りはいつくしみに、
いかりは智慧にみちびかるべし。

『賢治の旅:賢治への旅』三上満著/2013年10月/本の泉社 宮沢賢治の詩 三十四頁一行より引用 

この言葉は私にたくさんの勇気を与えてくれました。

悲しみや怒りもまた智惠にみちびかれるのならば、価値観を共有できなかった悲しみと怒りもまた「登場人物の感情の機微を描く材料になった」と苦悩を昇華する方が、私の人生は更に高尚なものを引き寄せると信じています。

ミミが前世から続いていた悲しみと怒りを乗り越える姿は、私が最も伝えたかった部分であり、本作の根幹を表すものです。

法廷でひとりぼっちになっても、仲間の到着を信じ、自分の無罪を主張するミミの勇姿を、ぜひコミカライズ版でお読みいただきたいです。

救済は人によってもたらされるものなのでしょうか

他力本願のみならず、自分で自分を救うこともできます

そして仲間を信じるミミと同じく、私は自分の著作を好いてくださった読者様の応援に、とても救われていることを強く実感します。

お読みいただき本当にありがとうございます。
皆様のおかげです。

旭山リサ

令和6年9月15日(日)


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