リンドバーグの救済 第10話【豪華三本立て】祭りだ、ワッショイ!
おはようございます、旭山リサです。
本日、6月15日は祭りだワッショイ!
なんと今日は【豪華三本立て】なんです!
各項目の見所について順に解説致します。
◆単行本版2巻◆
1、2、3と順にお知らせしたいところですが、今回は【単行本版】から解説させていただきます。第2巻の表紙を、rito.さんが描きおろしてくださったのです。
さあさあ皆様、この美麗表紙をご覧くださいませ!
第6話の「月が綺麗ですね」をイメージした表紙とのことです。
6話以降の展開は、この「月が綺麗ですね=愛している」を発端として、ミミと想いの通じ合ったアルフレッドが妻を全力で守るエピソードが増し増しです。
まさに「アルフレッド・リンドバーグ」による「リンドバーグの救済」でございます! ここで「第1のタイトル回収」だぜイエイ!
美しい表紙を描きおろしてくださったrito.さん、デザイナーさん、まんが王国の皆さん、この場を借りて深く感謝申し上げます。
最後に一つだけ。
ひょっとしてお気づきになられた方もいらっしゃるかもしれません。
単行本版の1巻と2巻は、表紙が対になっているのです!
一生の宝物になりました。ありがとうございます。
◆最新10話について
ではでは、分冊版の最新10話について話したいと思います。
幼少期のアルフレッドのかわいいことといったら、もうもうもう!
実は第1話に、幼い頃の姿がチラッと登場していたのです。
今回はショタなアルフレッド大放出です。祭りです、ワッショイ。
以下の図をご覧ください。左のあどけない表情の男子が成長して、右のイケメンスマートな司祭様になるんですよ、最高じゃないですか!? 少年アルフレッドの成長を、作品を通して見守っていただければ幸いです。
それから神学校に通うまでの経緯を追うことができます。
作中の「按手礼」という一般には聞き慣れない専門用語には、脚注を加えております。実はrito.さんが「ちょこっと解説を入れた方が良いでは?」と提案してくださったのです。
按手礼というのは、主教が新しい聖職者を認める儀式のことです。対象者の頭に手を置き、聖霊の力をかしてもらえるよう祈りを捧げます。
原作、コミカライズ版をお読みになっている方々の中には「主教」という単語に首を傾げられた方もいらっしゃるかもしれません。
ヴェルノーン国教会のモデルにしている英国国教会は「主教制」といいまして、宗派が異なるのでカトリックの「司教」とは少し異なる存在になります。
カトリックにおいて【司教・司祭・助祭】となるところが、英国国教会(聖公会)においては【主教・司祭・執事】になるのです。宗派は異なりますが、どちらも「聖職位」です。この聖職者の「位」を与えることに否定的な立場なのが、一般的なプロテスタントになります。なぜならルターの宗教改革は「聖職者が優遇されていて、教会が腐敗している!」と抗議(プロテスト)したことにも起因しているからです。
英国国教会は【プロテスタント】に属しながら【中身はカトリックの宗教儀礼を尊ぶ】ので、中道の教会と言われています。英国国教会にも「カトリック寄り」「プロテスタント寄り」「どちらでもない派」と派閥がありますが、この辺は長くなるので、気になった方は私のnoteマガジン【VIA MEDIA 飽くなき探求手帳】をご参照ください。
英国国教会をモデルにした一番の理由は、終生独身を求められるカトリックの司祭さんと異なり、【主教・司祭・執事】いずれの聖職位においても「結婚」が可能だからです。
本作は「異世界」をモデルにしているので聖職位【主教・司祭・執事】の描写はしていますが、役職名にあたる【牧師】も、宗派の異なる【神父】も作品内では意図的に使用していません。
なぜなら「牧師」と書くと「どこの宗派の?」から念頭に置いて作品を書かねばならないからです。英国国教会(聖公会/アングリカンチャーチ)の司祭は地域によっては「神父様 Father」と呼ばれることもあるそうです。また一般的な「Pastor」と異なり、所属機関や立場によって「Rector, Vicar, Chaplain」と英語表記も異なります。
これを異世界に持ち込むのは「めちゃくちゃ面倒くさい」と思ったのが正直なところでした。作家仲間に言わせると「考えすぎ」とのことですが😅 宗派の違いって本当にデリケートなので、私は特に慎重になります。むしろアングリカンチャーチ(英国国教会)に興味を持って勉強したことで、他宗派との違いや理解が深まったとも過言ではない。
基本の「き」を勉強した上で「異世界」を舞台としているので「オリジナルのアレンジ設定」を加えることもできました。アルフレッドが襟元につけている「鳩と王冠」の記章や、神学校に関する諸々の諸設定(例えば制服)などは私の「異世界オリジナル設定」が加えられています。
ちょっと余談ですが、チャールズ国王の戴冠式においては「王笏」に白鳩の飾りがついていたんです。教会では聖霊の象徴として鳩がモチーフに選ばれることが多いのです。以下リンクの記事に「鳩の王笏」の図解があります。
本作のタイトルから「リンドバーグ=空の英雄」をイメージされる方も多いと想定し、自由に空を舞う鳩の存在を作中で強調しました。
さてさて小難しい話は【VIA MEDIA 飽くなき探求手帳】のマガジンにまとめているのでよしとして。
皆様にはとにかく【第10話】の【アルフレッド祭り(勝手に命名)】を堪能していただきたい。
昔のアルフレッドにキュンと来ること間違い無しです。
rito.さん、編集さん、ありがとうございます!!
◆小説の最新話について
小説の【最新話】は本日6月15日「18:30」に更新を予定しております。
第1幕でミミとアルを苦しめた悪者を覚えていらっしゃるでしょうか。
ちょっと風変わりなお名前のあの方。そう、チャールズの元秘書にして裁判所の執行官「シモン・コスネキン」です。
この「シモン」の心情が語られます。
少しネタバレになってしまいますが、かつて「国一番の悪党」と罵られたシモンが「国一番の下着泥棒」パメラに好かれてしまうのが【第3幕】の見所の一つとなっております。
小説最新話でも、しっかり彼のパンツを狙っています。
このドタバタラブコメディ、ぜひお楽しみいただきたいです!
小説は【ノベルバ様】【ノベルアッププラス様】の両サイトにて更新中でございます。
コミカライズ版を通して本作にご興味を抱いてくださった皆様、ぜひ足を運んでみてくださいませ~。
★応援ありがとうございます★
皆様のおかげで、両サイトにて上位にランクインさせていただいています!
改めて、こんなに沢山の応援をいただいていることを実感、身の引き締まる思いです! ありがとうございます。
旭山リサ