私の調剤薬局事務時代

病院での医療事務を退職した私は、中小企業での内定を頂きましたが、研修期間中にここは自分に向いていないと気づき、このままダラダラと続けるより、他の会社を探そうと思い立ち、またもや転職活動へ。

そんな中、医療事務の仕事を生かせる仕事で、調剤薬局事務の仕事を見つけ、採用して頂き、調剤薬局事務で働き始める事に。

辞めておけばいいのに、またもや医療関係の仕事に就いてしまった私…
ここでは、また新たな地獄を見る事になりました。

そこの調剤薬局は、日本全国にチェーン店があり、そこそこ大きな会社でした。
最初、地元の店舗で働き始めた時は
一緒に働く薬剤師は基本は温厚で優しい
家から片道20分程度
「簡単な皮膚科」の外用薬(偶に内服薬)しか処方箋は出ない、処方箋にQRコードが付いている為、パソコン入力は簡単という、調剤薬局事務にとってはこのうえなく楽で簡単な店舗でした。
「ここなら私でも続けていける!」と思ったのも束の間、業務にも慣れてきた数ヶ月過ぎた辺りから
本部からの指示で、他の店舗にも行かされることに。
これが、地獄の始まりでした。

同じ会社といえども、店舗ごとにやる事は違うし、他店舗の薬剤師は癖のある人ばかり。
最初に配属になった地元の店舗で一緒に働いた薬剤師と違い、医療事務を格下に見た高圧的な態度の薬剤師多数出現。
(前職の看護師を彷彿とさせる人が多かった)

毎日、違う店舗に業務支援として行かされる

初めての店舗でも教えてくれる人はいない
(薬剤師は事務の仕事を全く把握してない人が多く、聞いても埒があらず、意味がない)

深夜、早朝に連絡が来て、いきなりの店舗変更多数あり

業務連絡にも自分の私用携帯を使わされる

業務資料や制服と大荷物で毎日移動
(いきなりの変更に備えて店舗に荷物を置いておく事は出来ない)

こんな会社の為、離職者多数
(裁判沙汰になった事もあると聞きました)

毎日残業で遠い店舗に行かされた日には帰りが22時過ぎになる事も多数

正社員は拘束時間も長く、薄給激務
(手取り12万円で昇給殆どなし、ボーナスは雀の涙)

事務なのに薬剤師の仕事もさせられる
(明らかに法律違反)

私も同じような勤務形態の事務、薬剤師多数

など、今思い出しても本当に苦しい毎日でした…。
結果、「メニエール病」にかかり病院に通ったり
精神的にかなり病んで、帰り道に涙が止まらなくなるなど、鬱病の一歩手前まで行っていたと思います。

薬剤師の中には、優しい方や気遣ってくださる方もいて、こっちの様子を見て業務を手伝ってくれたり、差し入れをしてくださる方もいたのが、唯一癒された時間でした。

因みに、ここの会社は業界の中でも、薬剤師は給料が多くて有名だそうです。
(その代わり、ブラックな働き方をさせられる為、離職者多数)
上層部も元薬剤師、薬剤師で固められた結果だと思います。

私みたいに高卒で大した資格もない人なら、調剤薬局事務で働く事も良いかもしれませんが
(正社員で働けますしね。転職の為にも正社員での職務経験は大事)
同じ会社に四大卒の方の事務も多数いたのが、衝撃的でした。
腰掛け程度なら良いかもしれませんが
せっかく高いお金を出して、大学を卒業したのなら、調剤薬局事務は絶対にやめておいたほうが良いと思います。

ここまで来てやっと、医療職は、医師や薬剤師、看護師など資格を持っていないとかなり不利だと思いました。

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