総まくり講座(加藤ゼミナール)雑感
2023.12.05更新
記事のコンセプト
講座の内容については、HPを見た方が早いと思います。
この記載内容に沿ってコメントしていこうと思います。まずは、HPをご確認ください。
表記のとおり、あくまで個人の感想であることをご留意ください(さらにいえば、殴り書きのうえ、見返し少なめです)。
また、私は2023旧総まくりテキストを使用していることの含め、ご覧ください。
講座の内容について
最近増えている中級者想定の100時間講座で一番有名な講座だと思います(講義時間増えた?)。
メリハリがあるテキストです。
記載の厚さからどこが重要事項かがわかる構成になっています。
私の年度では、上三法のテキストは短答まで使えるものでしたが、HPをみると、今は下四法まで対応しているみたいですね。
私は、下四法のテキスト(特に商法)が薄く(といっても有斐閣ストゥディアの倍以上はありましたが)、これを覚えたら少なくとも論文では安心だと感じていました。今は、辰己の基礎講座のテキストみたい(レジュメではない方)に辞書的になったのでしょうかね。
判例の引用が多く、事案と判旨がわかりやくなっています(マーキング指示があるため、重要な箇所はわかりやすいです)
基本書や判例集がいらないということには、ある程度納得はします。ただし、百選掲載の判例がすべて反映されているわけではありません。
各自補充する必要はありますが、除外されている判例は、出題可能性の少ないもの・学説や抽象化した規範で対応可能であるものなので、この判例を追いかける費用対効果はあまりないと思います。
対象者について
私も、そのように感じました。ある事情で半年以上勉強できない期間があったのでこの講座を購入しました。というのも、もともと既習のロースクールにいた学力であることを考え、いわばリハビリとして受講したわけです。
雑感
全体として、論文に必要な事項を中心に解説されるので、知識の比重を意識することができます。
講座が科目ごと第〇回とわかれているため、テキストに各スタート地点をメモすることを勧めます。
個人的に3点オススメポイントがあります。
1.過去問をインプット段階で使用する
講座内で、過去問若しくは過去問を簡略化した事例を用いて解説がされます。
インプット段階で最終地点がイメージできること、過去問への抵抗がなくなることは大分うれしいポイントです。
2.論証集との効果
論証集はテキストを論文試験で必要な事項をまとめているものです。マーク指示をテキストと論集に反映させるのは大変です。が、文章を読みながらマーク指示をされると集中が途切れるし話を聞き逃すので、しっかりすることをオススメします。
3.1.5倍速にしても聞きやすい
勉強系動画は速度を上げて聞くので、これはありがたかったです。復習にとても便利。
逆に、個人的にテキストが太った(?)ことが気になります。
最後の確認の意味合いがあったのでしょうが、より基礎によった構成になった気がします。論証集も同じです。私の使用している論証集でも網羅性はかなり高いと感じているので、より取捨選択をする必要があるのかな(というか、まとめノート?)。
薄い基本書を一読して全体像を理解した段階の人にもオススメできますし、既習の法科大学院生でも発見することはたくさんあると感じます。特に未修入学で2年生に進級したけど予備校に通っていない人にオススメします。