リーダーに必要な3つのバランス感覚
なぜこのことを書こうと思ったか
まず、私は「失われた30年」という日本の経済停滞の原因について考えました。その理由は簡単で、良いリーダーがいなかったからです。この問題を突き詰めていくと、大東亜戦争での敗戦に行き着きます。なぜ日本は戦争に負けたのか?それは、論理的思考ではなく感情論で戦争を進めた結果、全ての作戦が崩壊したからです。
この状況は、今も変わっていません。歴史から学ばない限り、同じ過ちを繰り返すことになります。そこで、私なりに思う理想のリーダーには、3つの思考での割合が必要だと考えました。
理想のリーダー像とパレートの法則に基づく考察
リーダーに求められる要素は多岐にわたりますが、
特に重要なのは次の3つの要素です。
1. 右派思考と柔軟性(80:20)
理想のリーダーは、現実主義に基づいた右派思考を8割、状況に応じて左派的な視点を2割取り入れる柔軟性を持っています。このバランスが、組織や国家の長期的な繁栄に必要不可欠です。また、テクノロジーの進化により、人々の生活が便利になり、苦労が軽減されることで左派思想が増える傾向がありますが、こうした変化を上手く活用して物事を進められるのは右派のリーダーであると考えます。
2. Win-Win思考の追求(80:20)
リーダーは、全ての関係者が利益を得られるWin-Winのアプローチを8割、Win-Lowな状況に対応するための現実的な視点を2割持つことが重要です。この考え方は、スティーブン・R・コヴィーの著書『7つの習慣』でも強調されている通り、長期的な成功と信頼関係の構築に不可欠な要素です。
3. 論理的思考と感情のバランス(80:20)
論理的思考を8割、感情的判断を2割の割合で持つことが理想的です。特に、大東亜戦争において日本が敗れた原因の一つは、感情論で戦争を進めた結果、論理的な判断が欠如し、全ての作戦が崩壊したことにあります。リーダーは、データや事実に基づいた冷静な判断を行いつつ、緊急時には感情に基づいた迅速な決断を下すバランスを保つことが求められます。
今回は、これらの要素をパレートの法則(80:20の法則)に基づいて考察しましたが、実際には状況に応じて割合が変わるかもしれません。例えば、右派8割、左派2割のバランスが理想的かもしれませんが、7:3や6:4の方が適切な場合もあります。
締めくくり
私は元々はロジック回路設計者で歴史学者ではありません、なので詳細な歴史に関しては専門知識を持ち合わせていません。
論理回路設計で身についた思考術が哲学者気質となり探究し考察することになりました。
この考察は私の体験から共感した2次情報3次情報をキュレーションしたものです。
議論のきっかけを提供することを目的としています。
私の考えを起点に、多くの有識者の皆さんが議論を深め、ブラッシュアップしていただければ幸いです。
まとめ
理想のリーダーには、以下のようなバランスが必要だと考えます:
右派思考80%、左派思考20%
Win-Win思考80%、Win-Low思考20%
論理的思考80%、感情的思考20%
これらのバランスを保つことで、現実に即したリーダーシップが発揮され、長期的な成功と安定を築くことができるでしょう。