【9月3日】
一括で買ってた例の小説イベントの残りを消化していく。ノベルジャムっていったっけ。
スキマ時間にちょこっと読めるからいいね。短編。この長さだと掌編っていうのかな。思い出した時に2冊くらい読むとちょうどいい。
というわけで、今日は『あなたの帰る場所は』と『フェイク・ポップ』の2作。
『あなたの帰る場所は』は老夫婦のおはなし。旦那さんが認知症になっちゃって、施設に入れようとするとメッチャ抵抗される。面倒見なきゃいけない奥さんは苦労するんだけど、施設に入ろうとしない理由がわかって……っていう、リアル人情モノ。
いやー、これはセンチな時に読んだらダメなやつだわ。きれいなラストにグッとくる。模範解答のエンディングだよね。ちゃんとためて、引いて、裏切らないエンド。
あとリアルな話、実家のおばあちゃんのことが急に心配になっちゃう。だからセンチな時に読んだらダメ、ってか、読んだらセンチになる。
『フェイク・ポップ』は打って変わってというか、その名の通りというか、ポップなんだけどなんかおかしな、アイドルの追っかけ3人組の話。ガセネタがSNSで広まって手がつけらんない感じとか、変なオタクとか、こっちは社会風刺っぽいリアルさ。
文章がスパスパ切れていくからテンポがいい。そのぶん波がなくて淡々と話が進んでくけど、世界観にはあってるのかも。熱しやすく冷めやすい、ドライな現代人、みたいな。エンディングももしかしてフェイクなんじゃないかと思っちゃう、不思議な読後感だった。
さーて、次は何読もうかなー
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