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【LIPS labo】スキンケア開発者のとまと村長氏が明かす!敏感肌の人が取り入れるべき成分・アイテムとは?【2024年7月号】

こんにちは、LIPS編集部です。LIPSユーザーの美容事情や、ビューティトレンドをピックアップする『LIPS labo』。7月号は、スキンケアの成分知識や処方技術への関心が高まる今、「敏感肌向けのスキンケア」についてLIPSユーザーにアンケートを実施。専門家おすすめのアイテムや、ネクストブレイク必須の美容成分などについてご紹介します。(※LIPSユーザーを対象にアンケート集計期間:2024年5月10日(金)~5月17日(金) n=1,708)


お話を伺ったのは、とまと村長氏!

敏感肌向けのスキンケアについて解説してくれるのは、現役の化粧品開発者のとまと村長氏。美容プラットフォーム「LIPS」にて、LIPSの美容インフルエンサーコミュニティ『Project LIPS(プロジェクトリップス)』のメンバーとしても活躍中です。

その他、X、Instagramなどで、スキンケアをはじめとした化粧品についての情報を専門家の視点から発信しています。


1、ユーザーの65%が、「敏感肌」と自覚。

まずは、敏感肌についての意識調査について深掘りしていきます。

「自分が敏感肌だと思う」と感じるユーザーは全体の65%にも及びました。

年代ごとにみてみると、ゆらぎを感じる人の割合がもっとも多いのは20代で、およそ7割が自分が敏感肌だと思っていることがわかりました。

肌が敏感になりやすいタイミングについて聞くと、特に生理前やストレスを感じたときに肌がゆらぎやすいことが判明。ストレスや生活リズムの乱れだけでなく、春の花粉シーズンには肌が敏感になりひりつきを感じたり、敏感になりやすくなる人が多いようです。

また、症状については、「吹き出物やニキビができる」「肌が乾燥する」「肌がひりつく」といった声が非常に多く集まりました。

・季節問わず季節の変わり目は肌が荒れます。パックでも化粧水でも合うものが少ないのも辛いです。(20代・女性)

・合わない化粧品を使った時にひりつく。ストレスや生活リズムが崩れた際は、必ずニキビが出来たり普段使ってる化粧品も合わなくなったりする。(30代・女性)

・ストレスや季節の変わり目だったりホルモンバランスが乱れる生理前などカサついたり吹き出物ができやすかったり荒れやすい。(40代・女性)

・ストレスを感じたときや、睡眠不足のときはごわつきが出る。季節の変わり目は乾燥して粉吹きしてしまう。(30代・女性)

とまと村長氏:ユーザーの65%が敏感肌と自覚していることについて、正直多いなと驚きました。ただ、学術的な観点での「敏感肌」の明確な定義は存在しません。

例えば、「d プログラム(資生堂)」は表皮ブドウ球菌を主とする美肌菌(皮膚常在菌)に注目しており、「キュレル(花王)」は乾燥性敏感肌をテーマとしたセラミドケアが特徴。「ミノン(第一三共ヘルスケア)」は外部刺激に反応しやすい人向けといったように、ブランドによっても敏感肌の定義やアプローチ方法がそれぞれ異なるので、ご自身の肌質に合ったブランドを見極める必要があります。

ちなみに敏感肌の人は、成分の浸透を促すパックの使用は控えるのが無難でしょう。


2、「敏感肌向けのブランド」の第一想起、ブランド特徴をチェック!

「敏感肌向けと聞いて思いつくブランド」について聞いたところ、「キュレル」「ミノン」「IHADA」といったブランド名が多く挙がりました。

1番人気の「キュレル」については、『キュレル 潤浸保湿 パウダーバーム』など、LIPSをはじめとしたSNSでたびたびバズりを生んでいることからも、第一想起しやすいブランドであることがうかがえます。

また、とまと村長氏によると、自身のSNSアカウントで「キュレル」と「ミノン」の成分アプローチなどの違いについて投稿すると、毎回「知らなかった!」といった驚きのリアクションが返ってくるとのこと。

成分オタクのユーザーが多く集まるというとまと村長氏のフォロワーでさえもこのような反応を示していることからも、敏感肌向けのブランドとは認識しているものの、ブランドごとの特徴の差異をしっかりと認識できている消費者はあまり多くないことが推察されます。

とまと村長氏によると、敏感肌向けのブランドだからと安心するのではなく、敏感肌の人はできる限りスキンケアのフローをシンプルにすることを心がけるのがよいそうです。


3、敏感肌ユーザーのスキンケア事情について

続いては、敏感肌ユーザーのインサイトについてご紹介します。なお、本記事では「敏感肌」について、季節の変わり目などの変化により、バリア機能が低下した肌状態を指しています。

自身が敏感肌だと「非常にそう思う」「そう思う」と回答したユーザー(N=1,110)

肌悩みについては、「毛穴」「ニキビ」に多くの票が集まる結果に。ユーザー全体の結果と比較しても、同じような傾向にありました。

また、商品選びでもっとも重視する条件について質問したところ、全ユーザーの回答が「配合成分(27%)」「肌へのやさしさ(21%)」という結果が出た一方で、敏感肌ユーザーの回答については「肌へのやさしさ(27%)」「配合成分(26%)」という結果となりました。

この結果をふまえ、敏感肌ユーザーに向けて商品訴求をする際は、「肌へのやさしさ」「配合成分」のどちらも伝える形で発信するのがよいでしょう。

肌がゆらいだときの"お守りスキンケア"については、「化粧水」がもっとも支持を集めました。次点で「クレンジング」「洗顔料」の順で重要度が高いことが判明。このことから、スキンケアの序盤によく使われるアイテムが重要視されやすいことがうかがえます。

また、継続使用について聞いてみたところ「毎回違う商品を使っている」と回答した人の割合が21%ともっとも多い結果に。肌がゆらいだときのお守りアイテムに出合うべく、さまざまな商品を試している層が一定数いることがうかがえます。

また、年齢層が高くなるにつれ、「同じアイテムを使い続ける人」「毎回違い商品を使っている人」両者の割合が増える傾向にあることがわかりました。

とまと村長氏:敏感肌の人が重視するべきアイテムは「クレンジング」「洗顔(アミノ酸系)」のふたつ。 メイクをした日は、油分がのっている状態なのでオイルクレンジングでしっかり落としましょう。 逆にメイクをしない日であれば、肌負担が少ない傾向にある乳液クレンジングでもよいかもしれません。

また、敏感肌の人は使用アイテムが増えるほど肌荒れの原因となる成分を取り入れてしまい、その結果として肌負担となるリスクが高まってしまいます。3〜4つものアイテムを使ってる人は数を減らすことをおすすめします。

さらに、自身の肌質などに応じたスキンケアアイテムの使い分けをすることがなによりも重要です。脂性肌の人はクリームの使用を控えて化粧水のみ使用するといったように、ご自身の肌質や季節に合わせて使い分けを意識してみてください。


4、専門家直伝!毛穴とニキビについて、正しい推奨成分・ケア方法とは?

先述のデータでは、もっとも気になる肌悩みについて「毛穴(27%)」「ニキビ(23%)」という回答を得ています。そこで、ユーザーの2大悩みである「毛穴」「ニキビ」の適切なケア方法について、とまと村長氏の意見を仰ぎました。

とまと村長氏:毛穴悩みにもさまざまな種類がありますが、おすすめの成分はこちらのふたつ。

①グリシルグリシン
不飽和脂肪酸による細胞内のイオンバランスの乱れを整えることでターンオーバーをサポートし、毛穴をケアするという「資生堂」の研究がつまった成分です。
②アゼライン酸
抗角化作用で毛穴づまりを解消。皮脂分泌も整えてくれる成分です。

また、毛穴詰まりに悩んでいる人は、『SOFINA iP ソフィーナ iP ポア クリアリング ジェル ウォッシュ』『ONE BY KOSE クリアピール セラム』をぜひ試してみてください。

「LIPSベストコスメ2024 上半期こだわりアワード 洗顔料部門毛穴ケア賞1位」を受賞した、ユーザーからの支持が熱いアイテム。「毛穴に詰まった角栓を浮かせてくれる」「30秒で角栓ケアが叶う」といった確かな技術面を推すクチコミが集まっています。

拭き取り毛穴ケアという新感覚の使用方法と、角栓や角質をしっかりケアできたと効果を実感する声がSNS上で広がり、「LIPS月間トレンド賞2024年6月 スキンケア部門3位」にランクイン。今、最注目のアイテムのひとつ。

とまと村長氏:基本的にはニキビを化粧品でケアすることはおすすめしません。強いていうなら肌負担の高い成分は避けることが重要です。特に、「高濃度のビタミンC」は控えるようにしましょう。

ニキビによる肌負担が気になるときは、炎症予防成分である「グリチルリチン酸ジカリウム」「ステアリル」が配合された商品を選んでくださいね。


5、今後はブランドごとのアプローチ方法をアピール!

今回のアンケート調査やとまと村長氏への取材から、今後の敏感肌向けのスキンケア市場はさらに盛り上がりをみせるのではないかと考えます。

昨今のスキンケア選びの主軸として「成分」「処方技術」がカギになってきていることや、とまと村長氏をはじめとした専門家の発信などが広がることで、消費者側の敏感肌向けスキンケアブランドへの理解が進み、結果として成分や肌へのアプローチ方法を理解したうえでの商品選びがよりいっそう浸透するのではないかと予想します。

また、敏感肌向けのスキンケアブランドのマーケティング戦略として「キーとなる配合成分の紹介」「敏感肌への向き合い方」など、敏感肌に対してどのようにアプローチしていくかといった訴求が差別化を促し、結果としてブランドのファン獲得につながるのではないかと考えます。


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