【西武ライオンズ 今日の見どころ】10カードぶりの勝ち越しに 連打では失点しない小島が立ちはだかる
●10カード連続勝ち越しなしだと 7年ぶり
【24日◇マリーンズ‐ライオンズ9回戦(ZOZOマリン)18:00】
2連戦の予定だったマリーンズ戦の初戦が雨で中止。現在9カード続けて勝ち越しのないライオンズにとって、10カードぶりの勝ち越しか、連続勝ち越しなしが10カードに伸びるのかが、きょうの試合の勝ち負けに懸かることになった。
球団最長では、西鉄時代末期の1971年に2ヵ月に渡って、17カード連続で勝ち越しのないことがあった。もし今回10カード連続で勝ち越しなしとなると、田邊徳雄監督時代に14カード勝ち越しがなかった2016年以来、7年ぶりとなる。
マリーンズの先発の小島和哉は、初の開幕投手を託された3月31日のホークス戦こそ敗れたものの、その後は先発した試合すべてで、6イニング以上を2失点以下に抑えて、現在4連勝中。石川歩、美馬学、二木康太といった主力投手が不在のなか、エースと呼ばれるにふさわしいピッチングを続けている。
ライオンズ戦も2戦2勝。スコアは2対1(4月26日)、3対2(5月10日)と、いずれも1点差のゲームをしっかりと勝ち切った。
●10失点中8失点が本塁打による マリーンズ小島
小島はここまで10失点しているのだが、このうち8失点が本塁打によるもの(ソロ3本、2ラン1本、3ラン1本)。それ以外は4月26日のマキノンのタイムリーヒットと、5月10日の山川穂高のタイムリー二塁打での2失点があるだけで、連打や集中打をほとんど許していない。
対するライオンズは、ここまでパ・リーグ2位タイとなる32本塁打をしているのだが、このうち6割近い19本がソロホームラン。ランナーを置いての一発は、5月12日に愛斗と中村剛也がイーグルスの田中将大から、それぞれ2ランを打ったのを最後に、もう8試合出ていない。きょうの試合もロースコアで競い合う展開になることが濃厚だ。
ライオンズはスライド登板の今井達也が先発。5月9日のマリーンズとの対戦では、池田来翔に3安打1本塁打1打点、中村奨吾には4安打1本塁打4打点と、このふたりに好き放題やられてしまった。
今井には、池田と中村をまずは徹底警戒して、チームを10カードぶりの勝ち越しに導いてもらいたい。