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【西武ライオンズ 今日の見どころ】4番山村 4試合連続打点中 準硬式出身高島が勝利すれば青木勇人以来

●シーズン10人の4番打者は ライオンズ史上最多

【8日◇バファローズ-ライオンズ18回戦(京セラドーム)18:00】
オリックスバファローズにおよそ1ヶ月ぶりの連勝を許しておいて、自分たちはもう5週間も連勝のないライオンズ。そんな惨状のなか、打つほうでライオンズファンの一筋の希望となっているのが、7月15日から4番を任されている山村崇嘉だ。

開幕戦のアギラーから山村まで、ここまで10人もの選手が4番を打っている今シーズンのライオンズだが、これは過去最多だった1968年の9人(伊藤光四郎、広野功、和田博実、高木喬、吉田勝豊、荒武康博、下須崎詔一、竹之内雅史、柳田俊郎)を上回り、球団史上最も多くの選手が4番に入ったシーズンとなっている。

4番での打率は1割台、長打もまだ2本しかない山村なのだが、際立っているのが打点の多さだ。ここまで17試合で9打点と、きょうにも10打点のアギラー、9打点の中村剛也を抜いて、今シーズンの4番打者のなかで、最も多くの打点をあげた選手になろうとしている。

山村は8月3日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦から、現在4試合連続打点中。ライオンズの4番打者の4試合連続打点は、2022年5月の山川穂高(5試合連続)以来となる。

きのう夏の全国高校野球が開幕、山村の母校である東海大相模高は来週月曜日、大会6日目の第2試合に登場予定だ。後輩たちを激励するためにも、このままチャンスで打ち続けていって欲しい。

●準硬式出身で NPBで勝利したのは青木勇人が最後

きょうのバファローズの先発は、ルーキーの高島泰都。小中学校では軟式野球。地元の市立高校である滝川西高に入学してから硬式野球を始め、明治大では準硬式野球部に所属。社会人野球の王子に入部後、硬式野球に戻ってから、わずか2年でドラフトされたことで話題を集めたピッチャーだ。

硬式野球とほとんどルールは変わらない準硬式野球だが、金属バットと、外側が牛皮でなくゴムで覆われた「H球」と呼ばれるボールを使用するのが最大の特徴だ。

ライオンズファンからすると、福岡大準硬式野球部出身の大曲錬、そして同志社大学準硬式野球部出身の青木勇人投手コーチがいるため、あまり違和感はないのかもしれない。

ただ、大学時代には準硬式野球部に所属していて、NPB入りした投手は、ドラフト制後、高島で10人目。1軍で勝利をあげたのは、青木勇人ひとりしかいない。

もし、高島がプロ初勝利をあげると、青木以来2人目の準硬式大学野球部出身投手の勝利となるのだが、やはりライオンズファンからすれば、その称号は大曲に手にしてもらいたい。

それでなくても、前のカードではイーグルスのルーキー中島大輔、このカードでは大里昂生にプロ初本塁打、中川圭太、宗佑磨には今シーズン1号本塁打を、気前よくプレゼントしているライオンズ。

これで高島に記念の1勝を献上するようだと、バファローズファンを喜ばせるだけの3連戦で終わってしまう。

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