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【西武ライオンズ 今日の見どころ】シーズン100試合目 借金40なら53年ぶり 球団最速を大幅更新

●ライオンズ史上 借金40は1971年の1度だけ

【10日◇ファイターズ-ライオンズ15回戦(エスコン)14:00】
火曜日からのオリックスバファローズ3連戦で3連敗。借金は今シーズンワーストの39へと膨らんだ。

ライオンズ過去74年の歴史のなかで、借金が40に到達したのは、1971年の1度だけ。きょうも敗れると、53年ぶり2度目の大借金となってしまう。

しかも、この71年に借金40に達したのは9月21日、開幕から118試合目だった。きょうがライオンズはちょうどシーズン100試合目なので、これまでのワースト記録を大幅に更新する球団最速での借金40となることが濃厚だ。

よく今シーズンのライオンズと比較される、球団創設1年目だった2005年の東北楽天ゴールデンイーグルでさえ、借金が40になったのは開幕105試合目だった。
 
近年では03年に横浜ベイスターズが、開幕86試合目で借金40となったことがあったが、パ・リーグで開幕100試合以内に借金40に到達したのは、61年近鉄バファローズの79試合目が最後になる。

きょう敗れると、パ・リーグ63年ぶりの開幕100試合以内での、借金40となってしまう。

ちなみに、ライオンズが前回借金40となった71年は、球団史上最多の84敗、球団史上ワーストとなる勝率.311で、シーズンを終えている。

きょうを入れて残り44試合。現在29勝68敗2分のライオンズが、シーズン84敗を下回るには、最低29勝15敗で戦わなければならない。また勝率.311を上回るには、16勝28敗以上のペースが必要になる。

●味方が得点した直後の失点が目立つ投手陣

きょう先発の今井達也は、6月28日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で4勝目をあげたのを最後に、もう1ヶ月以上勝利がない。

もちろん投手の勝ち・負けに関しては、打線の援護との兼ね合いがあるのだが、最近2試合の今井の課題はハッキリしている。味方打線が得点した直後のイニングに失点していることだ。

7月20日福岡ソフトバンクホークス戦では、1回裏に野村大樹と蛭間拓哉のホームランで3点を先制した直後の2回表に、柳町達の3ランを打たれ同点に追いつかれた。

前回8月2日イーグルス戦では、4回裏にガルシアの適時二塁打で勝ち越したと思ったら、続く5回表に中島大輔にプロ1号となる逆転2ランを浴びている。

それでなくても、このところのライオンズ投手陣には、こうした得点直後の失点が頻発している。オールスター明けの12試合で、ライオンズは得点をあげたイニングが18回あるのだが、そのうち直後のイニングで失点したケースが、7回を数えるのだ。これでは勝機は遠のくし、ようやく盛り上がったチームの指揮は一気に下がってしまう。

現在チームは4連敗中。今シーズン、チームが4連敗以上をしている状況のなかで、今井が先発をした試合が6度あるのだが、連敗が止まったことは1度しかない。

投球イニング以上の三振数にこだわるのであれば、試合の流れからいって、ここは絶対に失点してはいけない場面でこそ、狙って三振を奪いに行ってもらいたい。

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