【西武ライオンズ 今日の見どころ】高橋光成 上沢と2年ぶり対決 札幌ドームを克服してエースの証明を
●高橋対上沢との先発対決は 過去1勝3敗
【16日◇ファイターズ‐ライオンズ14回戦(札幌ドーム)14:00】
新庄剛志監督就任後初の6連勝と、意気揚がるファイターズの待つ札幌ドームに乗り込んでのゲーム。先発は高橋光成と上沢直之と、楽しみな顔合わせになった。
両投手が先発で投げ合ったケースは、これまで4試合あるのだが、その4度すべてが2020年に集中している。このときは8月4日の初対決から上沢が3連勝。4度目の投げ合いとなった10月13日、高橋光成が一矢報いる形で、ようやく投げ勝つことになった。
昨シーズンは不思議と投げ合いがなく、きょうの試合はこのとき以来、2年ぶりの対戦となる。
高橋光成にとって、今シーズン初めてのデーゲーム。昨シーズンも27試合に登板して、デーゲームは9月20日バファローズ戦の1試合だけだった。不慣れな面はあるだろうが、キャリア通算6勝5敗と、特別デーゲームを苦手にしている様子はない。
むしろ気掛かりなのは、札幌ドームにおける過去の投球内容だ。勝敗こそ通算4勝4敗なのだが、防御率は5.79。これはパ・リーグ対戦5球団の本拠地球場のなかで、最も悪い数字なのだ。
特に2019年7月2日の試合で、2回裏に8連打を浴び8失点、キャリア最短となる1 0/3回でK・Oされたのを機に、防御率が悪化している。
今シーズンも5月20日、札幌ドームでのファイターズ戦は6回まで1失点に抑えながら、7回裏に宇佐見真吾に走者一掃の逆転二塁打を許すなど、5失点して負け投手になっている。
●コロナ禍に苦しむチームを救ってこそエース
2年連続で開幕投手を務め、ほぼ毎週金曜日のカード頭を任されてきた高橋光成だが、現状6勝6敗と貯金をつくれていない。また、6月24日イーグルス田中将大との初対決こそ制したものの、開幕戦のバファローズ山本由伸をはじめ、マリーンズ石川歩、ホークス千賀滉大、スワローズ小川泰弘といった相手エースとの対決に、なかなか勝てていない。
今シーズン打線の援護に恵まれていないことは承知しているが、歴代ライオンズの「エース」と呼ばれてきた面々と較べると、まだまだ物足りなさを感じてしまう。
首位ホークスにゲーム差なしまで迫ったとはいえ、新型コロナの影響で離脱者が相次ぎ、チームは苦しい状態だ。そんななかで勝利してこそ、エースの称号はふさわしい。好調ファイターズを止めるべく、高橋光成には上沢とのエース対決に投げ勝って、“真のエース”を襲名して欲しい。
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