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【西武ライオンズ 今日の見どころ】武内4月中に2勝あげれば 球団新人左腕43年ぶり
●4月中に2勝をあげた新人は ライオンズ過去7人
【24日◇バファローズ‐ライオンズ5回戦(京セラ)18:00】
今月3日のオリックスバファローズ戦で、初登板初勝利をあげたルーキー武内夏暉が、プロ3試合目のマウンドにあがる。
ライオンズの新人で4月までにプロ初勝利をあげた投手は、武内で17人目となる。これが4月中に2勝した投手となると、グッと人数が絞られて過去7人しかいない。
武内がきょうの試合に勝利して2勝目をあげると、2017年豊田拓矢以来7年ぶり8人目になる。ただ、豊田の場合は、いずれもリリーフであげた勝利。先発での2勝となると、07年の岸孝之以来。さらに条件を左投手に限定すると、1981年の杉本正以来43年ぶりになる。
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日程上、おそらく武内はきょうが4月最後の登板になる。4月中に2勝をあげた過去7人のうち、松沼博久、松坂大輔、岸の3人が、そのまま二桁勝利をマーク。松沼と松坂は新人王に輝いている。こういった先輩たちに、武内はどこまで迫ることができるだろうか。
●難敵エスピノーザ デビュー4戦4勝なら球団初
対するバファローズの先発は、新外国人投手エスピノーザ。こちらは来日してから3戦3勝。計20イニングを投げて、佐藤都志也(千葉ロッテマリーンズ)の犠牲フライによる1点しか失っていない。
外国人投手のデビュー4戦4勝となると、11年バリントン(広島東洋カープ)以来、13年ぶり5人目。バファローズでは初めてになる。
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ライオンズの打撃陣では、エスピノーザ攻略は相当難しそうだ。
武内はプロ2試合目の登板だった10日のマリーンズ戦でも7回2失点と抑えながら、打線の援護がなく、敗戦投手を逃れるのがやっと。ライオンズ初のデビュー2戦2勝はならなかった。
2年前、やはりルーキーだった隅田知一郎がプロ初登板初勝利。その後も福岡ソフトバンクホークスを7回途中まで無失点に抑えるなど好投していたが、打線が見殺しにしているうちに、連敗街道に陥ってしまった。
そうした記憶が新しいだけに、野手陣、首脳陣には、くれぐれも武内に同じ轍を踏ませないようにしてもらいたい。