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【西武ライオンズ 今日の見どころ】自身最多9勝目が懸かる今井達也 対近藤健介は通算15打数1安打

●大ピンチでも大量失点をしなくなった今井

【14日◇ライオンズ‐ホークス24回戦(ベルーナ)18:00】
まるで先週の5連勝など無かったことのような、投打噛み合わずに連敗。これでホークスとの対戦成績は11勝12敗に。きょうの試合に敗れると、2連連続のカード負け越しが決まってしまう。

連敗ストップを託される形となった先発の今井達也だが、勝てば今シーズン9勝目。2021年にあげた8勝を上回り、自身の最多勝利を更新することになる。

前回6日のバファローズ戦では、7回まで散発4安打無失点と、ほぼ完璧なピッチングをしていながら、8回裏に突如4四死球と制球を乱し、森友哉に押し出しのフォアボールを与えたところで降板。結果的に勝利はしたものの、マウンド上で悔しさを顕わにしていた。

ただ、満塁のようなピンチを招いても大量失点はしなくなったのが、今井の成長が見受けられるところ。得点圏に走者を置いた場面での被打率は、2021年から1割台を続けている。

特に満塁の場面では、押し出し、犠飛、内野ゴロ(もしくは、外野ゴロ)の間、暴投などによる失点はあるのだが、2021年9月24日のマリーンズ戦の1回表に、佐藤都志也にタイムリーを打たれたのを最後に、18打者連続でヒットを許していない。

今井達也 得点圏に走者を置いたときの被打率 (2021年以降)
今井達也 走者が満塁のときの被打率 (2021年以降)

また、今シーズンは走者のいる・いないに関わらず、長打を打たれるケースが著しく減っている。5月24日のマリーンズ戦でこそ1試合で3本塁打を打たれ、ファーム調整を余儀なくされたが、1軍に復帰して以降は、被安打45本のうち、打たれた長打は9本(二塁打6、三塁打1、本塁打2)だけだ。

今井達也 被安打に占める長打の割合 (下段は今シーズンの抹消前後)

●近藤健介にヒットを打たれたのは2019年が最後

この2試合、ホークスの4番・近藤健介に、絶対に打たれてはいけない場面で、ことごとく痛打されている。もちろん相手は3冠王に手が届こうとしているバッターなのだ。無傷でいられるハズはないが、近藤を抑えない限り、勝機は見えてこない。

その点で心強いのは、近藤との対戦成績が今井は通算15打数1安打で、被打率.067。2021年などは12打席対戦して6打数ノーヒットで6四球と、四死球は与えているものの、ヒットに関しては、ファイターズ時代の2019年に打たれたのが最後なのだ。

今井達也 対近藤健介対戦成績 (記載のないシーズンは対戦なし)

たとえピンチを招こうとも、長打は許さず。これまでに通り近藤健介を封じ込めることができたなら、9勝目と連敗ストップが、おのずと近づいてくるはずだ。

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