【西武ライオンズ 今日の見どころ】勝てば埼玉移転後ホーム最低勝率脱出 負ければ球団ホーム最多敗戦に
●現在ホームの勝率.429 埼玉移転後の最低勝率が.433
【1日◇ライオンズ-ファイターズ25回戦(ベルーナ)18:00】
開幕142試合目のきょうがホーム最終戦。ホームゲーム(ベルーナドーム68試合、県営大宮2試合、前橋・上毛新聞敷島1試合)の成績は、ここまで30勝40敗1分の勝率.429となっている。
ライオンズ史上ホームゲームの最低勝率は、西鉄時代の1971年の.333(20勝40敗5分)なのだが、埼玉に本拠地を移転して以降では、移転1年目だった79年の.433(26勝34敗5分)がワーストの勝率だ。
きのう終了の時点では、この勝率を下回っているワケだが、きょうの試合に勝つと、ホームの勝率.437となり、79年を上回ることができる。反対に引き分け以下に終わると、埼玉移転後のホーム最低勝率を45年ぶりに塗り替えることになってしまう。
また、きょう敗れると、福岡、埼玉時代を通じての球団ワースト記録を更新する、ホームゲーム41敗となってしまう。
●2日続けて二桁勝利投手誕生なら 工藤・石井丈以来30年ぶり
不名誉な記録をこれ以上増やさないよう、負けられない一戦。自身の2年連続二桁勝利が懸かった今井達也が先発する。
きのうはルーキー武内夏暉が10勝目をマークしたばかり。一昨年2022年9月4日、6日にエンス、髙橋光成と2試合続けて、シーズンの10勝目をあげたことがあったが、このときは移動日を挟んでいた。
2日続けて二桁勝利の投手が誕生するとなると、ライオンズでは94年9月16日に工藤公康、翌17日に石井丈裕が10勝目をマークして以来、30年ぶりになる。
今シーズンの今井達也は、開幕前から目標に掲げていた最多奪三振のタイトルに向けて、三振数こそ順調に積み重ねてはきたものの、白星のほうは5月12日に3勝目をあげたのを最後に、およそ3ヶ月間見放され、二桁勝利の達成が危ぶまれた。
それでも8月17日から5連勝と巻き返し、シーズン最後の登板で二桁勝利が狙える位置まで這い上がって来た。8月24日の記事(今井達也 史上最少勝利での奪三振王の可能性 岸孝之との投げ合いは過去3勝3敗)で紹介したように、過去シーズン10勝未満での「奪三振王」が4人いた。きょう勝てば、今井は5人目に仲間入りすることなく、堂々のタイトル獲得になる。
●バーヘイゲン ライオンズ戦17イニング連続無失点中
ただ、きょうの北海道日本ハムファイターズの先発バーヘイゲンは、ライオンズ戦3試合に登板して、勝ち負けこそ付いていないものの、合計19イニングを投げて、失点は外崎修汰のソロ本塁打による1点だけ。対戦防御率は0.47で、現在ライオンズ戦17イニング連続無失点中なのだ。
今井とバーヘイゲンの顔合わせ、8月10日、31日に続いて、今シーズン3度目。過去2試合とも1点が重たい、僅少差の展開になっている。おそらく、きょうも1点を獲るのに苦労する、今シーズンを象徴するような試合になるだろう。
今井には、それこそ東北楽天ゴールデンイーグルスとの開幕戦で、早川隆久に1対0で競り勝ったような、相手に付け入る隙を与えないピッチングで、2024シーズンのホーム最終戦を締め括ってもらいたい。
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