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【西武ライオンズ 今日の見どころ】今井5試合連続HQS中 菊池雄星にどこまで迫れるか
●開幕5試合連続7回自責2以下は 17年雄星以来
【4日◇ライオンズ‐ホークス8回戦(ベルーナ)13:00】
4月6、7日以来となる久々の連勝で、12球団で最も遅くシーズン10勝目に到達。4カードぶりに、カード初戦に勝利したライオンズ。きょう勝てば、今シーズン初の3連勝、8カードぶりの勝ち越しとなる。
きょう先発の今井達也は現在、12球団ナンバーワンの防御率0.77。ここまで先発した5試合すべてで7イニングを投げて、全試合1失点以下。いわゆるハイ・クオリティ・スタート(HQS:先発投手が7イニング以上投げて、かつ自責点2以下に抑える)を、開幕から5試合続けている。
今シーズンの開幕から現在まで、5試合以上HQSを続けている投手は、12球団で今井ひとりだけになる。
ライオンズの投手で、開幕からHQSをこれほど長く続けたのは、2017年に開幕9試合連続で達成した菊池雄星以来になる。
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この年、プロ8年目を迎えていた菊池は、開幕から圧倒的なピッチングを続け、終わってみれば、自身最多の16勝をあげ、防御率1.97。最多勝と最優秀防御率の2冠に輝き、日本球界における自己最高の成績を収めてみせた。
菊池雄星はこのシーズン26試合に先発、そのうち19試合で7イニング以上を投げて自責点2以下に抑えた。シーズンのHQS率は73.1%と、驚異的な数値を残している。
奇しくも今井達也も、今シーズンがプロ8年目だ。菊池とは高校からドラフト1位でライオンズ入りして、プロ2年目に1軍デビュー。7年目に初の二桁勝利と、入団から似たような歩みを進めてきた。7年目までの通算成績も近いものがある。
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今井は2017年の菊池雄星に、どこまで迫るのか。あるいは超えてみせるだろうか。
きょうの相手、福岡ソフトバンクホークスには、今シーズンここまで2試合に先発、計14イニングを投げて、失点は代打・中村晃のタイムリーヒットによる1点だけだ。
対するホークス先発のモイネロも、ライオンズ戦はここまで2試合に登板、こちらは15イニングで金子侑司のソロ本塁打による1失点しか許していない
きょうの試合も1点が命取りになる、緊迫の投手戦が予想される。きのう(3日)の試合のように、走塁ミスやバント失敗をくり返しているようだと、勝ち目はないだろう。
ホークス相手にひとつ勝ったくらいで、喜んではいられない。返さなくてはいけない借りは、まだまだ山ほど残っている。
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