【西武ライオンズ 今日の見どころ】イーグルス戦得意の中村剛也のバットで 2ヶ月半ぶりの3連勝へ
●中村剛也の存在が 勝率・得点力に大きく影響
【24日◇イーグルス‐ライオンズ11回戦(楽天モバイル)14:00】
さすがの存在感と言うしかない。およそ1ヶ月ぶりの復帰戦で、犠牲フライと決勝二塁打。中村剛也の3打点の活躍で、5位イーグルスとのゲーム差が1に縮まった。
今シーズン中村剛也が先発出場した試合で、チームは14勝17敗1分。それに対して、中村が欠場、もしくはベンチスタートだったときの試合では12勝21敗と、勝率に差が出ている。とりわけチームの平均得点が、中村が先発したときは3.25点で、それ以外の試合では2.42点。中村がスタメンにいる・いないで、チームの得点力が1点近く違っているのだ。
さらに頼もしいのは、イーグルス戦での勝負強さ。対戦チーム別に比較すると、打率.423、4本塁打と、最も良く打っているのがイーグルス戦で、ここまでの中村の19打点のうち、半分以上の10打点をイーグルス戦であげている。
復帰早々、雨中のナイター翌日のデーゲーム。若干コンディションは心配だが、きょうも勝利につながる一打を期待したい。
●楽天モバイルを苦手にしている髙橋・辛島の両先発
反対に、ライオンズ戦で最も良く打っているイーグルスのバッターが、鈴木大地だ。対戦打率は.391で、今シーズン打った2本の本塁打は、いずれもライオンズ戦。そのうち1本は4月29日に、きょうのライオンズ先発の髙橋光成から打っている。
今年も交流戦は勝てずに終わった髙橋は、現在4連敗中。いつの間にか4勝5敗と負けが先行してしまった。今週こそ連敗をストップしたいのだが、髙橋は楽天モバイルパークがあまり得意ではなく、ちょうど1年前の6月24日に勝ったのが、ルーキー時代の2015年以来、7年ぶりの勝利だった。
その間4連敗を喫しており、通算防御率も5.08と、パ・リーグビジター球場のなかで、最も悪い。
対するイーグルス先発の辛島航も、ホームでありながら、楽天モバイルパークを苦手にしており、現在5連敗中。通算10勝12敗のライオンズ戦も、楽天モバイルパークでは3勝5敗と、本拠地で負け越しをつくっている。
両先発と球場との兼ね合いを考えると、ある程度の点の獲り合いになることが予想される。今年のライオンズには不利な展開だが、中村剛也が戻ってきた打線なら、それなりの勝負にはなりそうだ。
きょう勝てば、4月15日から19日に4連勝して以来となる、今シーズン2度目の3連勝になる。なんとか髙橋光成の連敗を止めて、チームに弾みをつけたい。