【西武ライオンズ 今日の見どころ】4年目初先発の宮川 虎戦士との再会と雪辱の一戦に
●タイガース島田と宮川は 上武大の同級生
【1日◇ライオンズ‐タイガース3回戦(ベルーナ)18:00】
失意の5月だったが、最終日はなんとか勝利。月が替わるとツキが変わると、願望を込めて球界ではよく言われている。6月最初のゲームは、およそ1ヶ月半ぶりの連勝と、12カードぶりの勝ち越しが懸かったタイガースとの最終戦になる。
ライオンズは今シーズン初登板となる宮川哲が先発。今年はオープン戦から状態があがらず、プロ4年目で初めて開幕1軍入りを逃すと、イースタンでは4月から経験のなかった先発で調整を続けることに。
先週5月24日、直近のベイスターズ戦では、およそ2ヶ月ぶりに救援をして、またリリーフに戻るのかなと思ったタイミングで、通算124試合目での1軍初先発となった。
東海大山形高で本格的に投手を始めた宮川が、卒業後に進んだ上武大で同級生だったのが、現在タイガースの島田海吏だ。宮川は4年間で通算13勝。島田はベストナインに2度輝くなど、同じく同級生で元タイガースの石井将希(現エイジェック)らと、在学中は2年春から関甲新大学リーグ6連覇をなし遂げた。
ただ、島田が4年時にタイガースからドラフト4位で指名された一方で、宮川はプロ志望届を提出したものの指名漏れ。社会人野球の東芝で研鑽を積み、島田から2年遅れで、ライオンズに1位指名されることになる。
プロの世界で、まだ両者の対決はない。卒業から6年、宮川のプロ初先発の試合で、はたして初対決は実現するだろうか。
●伊藤将司とは大学時代に敗れている宮川
そんな上武大同級生のふたりは、きょうのタイガース先発の伊藤将司と、大学時代に対戦がある。宮川、島田が4年生、伊藤が国際武道大の3年生だった2017年6月10日、舞台となったのは全日本大学野球選手権の準決勝だ。
神宮球場で行われたこの試合、国際武道大の先発だった伊藤は、上武大の1番を打っていた島田に1安打に抑えるなど、好投を続ける。だが、上武大投手陣も国際武道大の攻撃を2点でしのぐと、8回表から3番手で宮川を投入。すると、その裏上武大が伊藤から1点をもぎ取り、同点に追いついてみせる。
そのまま譲らず。延長戦に入った試合はタイブレーク方式の10回表に、1点を勝ち越した国際武道大が逃げ切り、初の決勝進出。宮川は負け投手になった。
きょうの試合は宮川哲にとって、島田海吏との再会の一戦であるのと同時に、6年越しとなる伊藤将司への雪辱戦にもなる。
2年ぶりの先発となった本田圭佑に続いて、初先発の宮川でタイガース相手に連勝できれば、チーム浮上のこれ以上ないキッカケになるだろう。
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