【西武ライオンズ 今日の見どころ】平良が勝利数&防御率で チームトップに立つ可能性 注意したいのは2死からの失点
●先週のマリーンズ戦 5失点すべて2死からだった平良
【23日◇ライオンズ‐マリーンズ21回戦(ベルーナ)13:00】
あと1敗で、今シーズンの負け越しが決定するところまで、追い込まれてから3連勝。9月だけの勝敗では11勝6敗で、優勝したバファローズに次ぐ好成績。74得点はリーグトップだ。
一方のマリーンズは今月5勝11敗と負けが先行している。だが、先週のライオンズ3連戦は2勝1敗と勝ち越し。今月ここまでマリーンズが勝ち越しているのは、唯一このカードだけ。今シーズンのライオンズとの相性の良さを、そのまま発揮された。
その16日のマリーンズ戦で5失点、負け投手になった平良海馬が、きょうの先発。先週の試合では、3回表の中村奨吾のタイムリー二塁打、ポランコ24号2ラン、6回表の岡大海のタイムリー三塁打(および、ショート源田壮亮の適時失策)と、すべての失点が2アウトからだった。
今シーズン、マリーンズ相手に登板した5試合で、平良は合計13失点しているのだが、そのうち8失点が2アウトから喫したもの。さらには、2アウトからの失点があった試合は、すべて敗れているのだ。
あとアウトひとつでチェンジになる場面での、詰めの甘さが致命傷を招いてしまっている。
●ライオンズ戦では 打線の援護に恵まれないメルセデス
対するマリーンズの先発メルセデスとは、対戦成績こそライオンズの2勝0敗だが、その2勝は今井達也と髙橋光成が、それぞれ完封勝利をした試合。ライオンズ打線がメルセデスから奪った得点は、20 2/3イニングで5点だけ。そのうち2得点は敵失とスクイズによるもので、ホームランは1本も打っていない。
メルセデスの立場からすると、ライオンズ戦の援護率(9イニング換算の援護点)は、わずか0.87。ライオンズに13勝7敗と大きく勝ち越しているマリーンズなのに、なぜかメルセデスが投げる試合に限っては、打線が沈黙している。
メルセデスの投球テンポに問題でもあるのか、ただのめぐり合わせなのか。いずれにせよ、こうした傾向は続けていきしたい。
平良が勝てば、髙橋、今井の両先輩を上回るチームトップの11勝目。また現在の投球回が137イニングなので、きょうの試合で6イニング以上投げれば、シーズン規定投球回にも到達する。その6イニングを無失点に抑えると、防御率でも髙橋光成を抜いてリーグ2位となる。
2アウトを取ったあとも、丁寧な投球を怠らず。マリーンズに1週間前のリベンジを果たしてもらいたい。