【西武ライオンズ 今日の見どころ】アブレイユ 来日1年目最多セーブに王手
●外国人投手 1年目最多セーブはロバートの6
【27日◇ホークス‐ライオンズ4回戦(みずほpaypay)14:00】
ライオンズの外国人投手で初めての来日初登板初セーブをあげて以降、11試合に登板して、失策が絡んだ失点が1あるだけ。依然防御率0.00と、安定したリリーフを続けているアブレイユ。
ここまで8勝しかしていないチームにあって、すでに6セーブと、欠かせない存在になっている。
ライオンズの外国人投手のシーズン最多セーブは、2010年シコースキーの33セーブ。ただ、シコースキーの場合はライオンズに入団する前に、千葉ロッテマリーンズをはじめNPBの3球団に在籍。日本球界での豊富なキャリアを持っていた。
これまで初来日でライオンズに入団した外国人投手のなかで、1年目に最も多くのセーブをあげたのが、1997年ロバートの6セーブだ。アブレイユがもう1セーブをあげると、まだ4月の段階ながら、この球団記録を更新することになる。
そもそもシーズン二桁セーブをあげた外国人投手自体、これまでライオンズには5人(6度)しかいない。もちろん鹿取義隆、豊田清、増田達至といった優れた日本人の抑え投手がいたため、外国人ストッパーを必要としていなかった面もある。だが、抑え役を期待して獲得した外国人投手がことごとく活躍できていないことも、厳然たる事実だ。
アブレイユには、いまの活躍を続けてもらい、あらゆるリリーフ投手に関する球団記録を更新。ライオンズの外国人リリーフの負の流れを断ち切ってもらいたい。
●山本由伸はライオンズ戦 40イニング連続無失点
今月13日の記事(モイネロの前に3年間 21試合連続無得点)でも紹介したが、きょうのホークス先発のモイネロの前に、ライオンズは3年以上、得点ができていない。現在29イニング連続無得点中だ。
ライオンズ相手に長く無失点を続けた投手には、山本由伸(当時オリックスバファローズ)の40イニング連続無失点、神部年男(近鉄バファローズ)の38 2/3イニング連続無失点。ホークスでは南海時代に32 1/3イニング連続無失点に抑えた佐藤道郎といった例がある。
きょうも、おそらく1点を獲るのに苦労する試合になるだろう。ライオンズ先発の今井達也には、ひとりで最後まで投げ切るか、アブレイユに直接リレーするくらいのピッチングが求められる。