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【西武ライオンズ 今日の見どころ】制球の安定でローテ定着目指す菅井 早実決勝の日に野村と清宮が直接対決
●プロ2試合目からストライクが先行してきた菅井
【28日◇ファイターズ-ライオンズ14回戦(エスコン)13:00】
打ったヒットの数は5本と、10安打した北海道日本ハムファイターズの半分ながら、ワンチャンスをモノにする形で、ひとまずオールスター明け初勝利。きょうの試合にも勝って、この3連戦を2勝1分にするのと、1勝1敗1分になるのでは、雲泥の差がある。
後半戦の勝ち越しスタートが懸かった試合、今月15日にプロ初勝利をあげたばかりの菅井信也が先発する。1軍ではファイターズ相手の登板も、エスコンフィールドで投げるのも初めてだ。
「スピードガンの表示以上に、速く感じる真っ直ぐ」が最大の魅力と言われていた菅井だったが、ここまでの投球内容で眼を引くのが、与四球の少なさだ。
プロ初登板となった6月6日の東京ヤクルトスワローズ戦こそ、相当な緊張もあったのだろう、5イニングで4四球と制球が安定しなかったが、その後は合計10イニングに投げて、与えた四球が2つしかない。
プロ初勝利したオリックスバファローズ戦では、打者24人と対戦したうち、14人が初球ストライク。カウント2ボール0ストライクとなった打者は4人しかいなかった。少ない球数で追い込んで、投手優位なカウントでバッターと勝負できている。
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8月からは6連戦が増え、最長で9連戦も組まれている。投手陣がここ3試合続けて1失点以下に抑えている流れに乗って、菅井にはこのまま先発ローテーションに定着してもらいたい。
●午前10時からは 早実が西東京大会の決勝戦
きょうはエスコンでのプレーボールより3時間早く、神宮球場で全国高校野球選手権西東京大会、日大三対早稲田実業の決勝戦が予定されている。
そんな日に、早実の3番・4番を打っていた清宮幸太郎と野村大樹が、同じ試合で顔をそろえることになった。今月9日の記事(新戦力の野村大樹 清宮、水谷と再会の一戦)でも紹介したように、兵庫県出身で同志社中学に通っていた野村が、早稲田実業への進学を決めたのは、清宮の存在が大きかったという。
野村がライオンズに加入してから、ここまでのファイターズ戦4試合では、まるで先輩の威厳を見せつけるかのように清宮の活躍が目立っている。
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後輩たちの戦いぶりに背中を押されたふたりが、どんなバッティングを見せるのかにも注目したい。