【西武ライオンズ 今日の見どころ】デビュー2戦2勝 14 2/3回連続無失点の椋木を止められるか
●椋木デビュー3戦3勝なら 球団44年ぶり
【21日◇ライオンズ‐バファローズ21回戦(ベルーナ)17:00】
【ライオンズ球団通算5,000勝まで、あと4勝】
2位ホークスとの3連戦に勝ち越してゲーム差を2.5としたのも束の間、わずか2日で上位4チームのゲーム差が2と縮まり、大混戦に拍車が掛かった。
「WILD WILDユニフォーム」着用最終日の、きょうの勝敗によっては首位陥落となるなか、ライオンズはバファローズのドラフト1位ルーキー椋木蓮を迎え撃つ。プロ初登板初先発となった7月7日の対戦では、6回わずか2安打無失点に抑えられ、プロ初勝利を献上した。
続くプロ2試合目の先発となった7月20日ファイターズ戦では、9回2アウトまで無安打投球。あと1人でノーヒットノーランの大記録は逃したものの、椋木はデビュー2戦2勝。14 2/3イニング無失点を続けている。
新人投手のデビューからの連勝記録は、1966年堀内恒夫(ジャイアンツ)の13連勝だが、勝敗のつかない試合を挟まない連続勝利となると、1950年荒巻淳(毎日オリオンズ)の6戦6勝が最長。デビュー3戦3勝以上した投手は、2リーグ制後わずか12人しかいない。
もし、きょうの試合で椋木が勝利すると、パ・リーグでは2008年唐川侑己(ロッテオリオンズ)以来14年ぶり。オリックスの投手では、阪急ブレーブス時代の1978年に、デビュー4試合連続勝利した三浦広之以来、44年ぶり2人目となる。
また2リーグ制後、新人投手のデビュー連続無失点の最長記録は、1963年阪神タイガース中井悦雄の31イニング。パ・リーグ記録は1957年南海ホークス木村保の29イニングなので、椋木がきょうの試合で延長12回を無失点に抑えたとしても、これらの記録には届かない。
だが、オリックスの新人投手のデビュー連続無失点記録は、2006年平野佳寿の17イニングなので、もし椋木がきょうの試合で、ライオンズ打線を3回裏2アウトまで無失点に抑えると、球団記録の更新となる。
東北福祉大学では、ライオンズOBの大塚光二監督に師事して、プロ初勝利がライオンズ戦。ノーヒットノーランも元ライオンズの佐藤龍世に阻止された。
何かと縁のあるライオンズが、球団44年ぶりのデビュー3試合連続勝利と、球団新記録となるデビュー連続イニング無失点。ふたつの記録が懸かった椋木に、はたして“プロの洗礼”を浴びせることができるのか。
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