【西武ライオンズ 今日の見どころ】21歳誕生日の長谷川信哉 新リードオフマン誕生となるか
●昨シーズンは1番起用に応えられなかった長谷川
【17日◇ファイターズ‐ライオンズ8回戦(エスコンフィールド)18:00】
これぞ起死回生。9回2死から長谷川信哉の同点ソロで追いついて、最後は相手のミスによって勝ち越し。7カード続けて勝ち越しのないチームにとって、3連戦の初戦に勝つと負けるのでは、天と地ほどの違いがある。
敗れていれば、今シーズンワーストの借金4になるところだっただけに、チームを救う長谷川のプロ初本塁打だった。
再三指摘されているように、2019年オフに秋山翔吾が移籍してから、ライオンズは1番打者を固定できず、得点力も著しく低下。今シーズンも開幕は新外国人ペイトンが1番に入ったが、わずか3試合で愛斗がとって代わり、さらに今月11日からは長谷川が抜擢されている。
3選手に共通しているのは四死球の少なさだ。タイプが違うと言えばそれまでだし、待球にこだわるあまり積極性を失っては元も子もないが、1番バッターの出塁が多いほど、チームの勝率が高くなることは、やはり数字にも表れている。
長谷川信哉は昨シーズン、1軍デビュー直後の7月9日イーグルス戦でプロ初安打。その試合の8回表には決勝打となるタイムリーを放つと。その翌日から4試合続けて1番起用されていた。しかし、このチャンスを掴むことはできなかった。
そのことを踏まえてなのか、きのう(16日)の試合後も「いまがチャンスだと思っている。結果を残して、ずっと1軍に残りたい」と決意を新たにしていた。きょうが21歳の誕生日。まだ高卒3年目の長谷川ではあるが、新リードオフマン誕生と言われるくらい、続けてグラウンドを駈け回って欲しい。
●エンス 前回ファイターズ戦は、新庄采配の前に自滅
きょう先発のエンスは、ファイターズ戦では昨シーズンから無失点ピッチングを続けていたのだが、前回2日の対戦では、3回表に五十幡亮汰に二盗、三盗を許すと、打者フルカウントからのスクイズ。6回表にはフィールディングのミスが絡んでの失点と、新庄野球の術中にまんまとハマる形で自滅していった。
今シーズンのエンスは1塁にランナーを置いたとき、つまり視界に走者が入った状態で、痛打される場面が多くなっている。
今回は五十幡がいないため多少は救われるが、エンスにはファイターズベンチの仕掛けにも、我を忘れことなく、昨シーズンのピッチングを取り戻してもらいたい。
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