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【西武ライオンズ 今日の見どころ】3週間前は押し出し3つの今井 所沢で未勝利のバーヘイゲンと再戦

●8月10日の対戦では 今井が「脆さ」を露呈

【31日◇ライオンズ-ファイターズ19回戦(ベルーナ)17:00】
ライオンズが今井達也、北海道日本ハムファイターズはバーヘイゲンが先発。8月10日のエスコンフィールドと同じ顔合わせになった。

3週間前の対戦では、バーヘイゲンが5回まで、外崎修汰のソロ本塁打1本に抑える1安打ピッチング。今井達也のほうも6回まで、松本剛のシングルヒット1本だけの二塁を踏ませない圧巻の投球をみせていた。

ところが、7回裏に先頭の郡司裕也にフォアボール、さらにファースト野村大樹のエラーもあって、1死満塁のピンチを招くと、四球、死球、2死後にまた四球。1イニングに3つの押し出しと、大きく乱れて3失点。今井が今シーズンの8敗目を喫している。

6回までの好投をフイにした今井の姿に、試合後の渡辺久信GM兼監督代行は「彼の脆さが出た」と、厳しく指摘した試合だった。

シーズンは残り26試合。今井の登板機会は、きょうを入れて最大5~6試合になるはずだ。今井は現在6勝なので、まだ2年連続二桁勝利の可能性は「ゼロ」ではない。

きょうはストライク・ボールの際どい判定や味方のエラーに動じることのない、逞しいピッチングを、最後まで続けてもらいたい。

●「所沢」で勝利したことのないバーヘイゲン

今シーズン、3年ぶりにファイターズに復帰したバーヘイゲンは、ベルーナドームでの登板も2021年以来となる。ライオンズ戦通算3勝4敗のバーヘイゲンだが、過去ベルーナドームでは2戦2敗。しかも2試合とも大量失点をして5回途中で降板、防御率は10.00となっている。

さらに付け加えると、バーヘイゲンは今シーズン、イースタンの公式戦でライオンズ相手に2試合、カーミニークフィールドで先発して、合計7イニングで10失点。やはり大量失点をくり返して2連敗している。

つまりは、バーヘイゲンは来日してから、まだ1度も「所沢」で良いピッチングをした試しがないのだ。前回のエスコンでは、1安打に抑えられた相手だが、所が変わることで、攻略のチャンスが生まれるかもしれない。

1度は40まで戻した借金が、再び今シーズンワーストタイの43となってしまった。また、きょう敗れると、20年以来4年ぶりのファイターズ戦6連敗となる。

数字の上でも、クライマックスシリーズ進出がなくなり、ライオンズは12球団でどこよりも早く「消化試合」に突入することになった。

それでも、プロを名乗っている以上、選手たちには球場に足を運んでくれたファンに対して、チケット代に値するだけのプレーを見せる義務があるはず。目標を見失い、ただ「こなす」だけのような試合をすれば、それこそ恥の上塗りになることを、肝に銘じてグラウンドに立ってもらいたい。

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