【西武ライオンズ 今日の見どころ】ルーキー蛭間拓哉23歳の誕生日 得意のファイターズ戦で祝砲なるか
●ルーキーの5番スタメンは8年ぶり 3番は19年ぶり
【8日◇ファイターズ‐ライオンズ21回戦(エスコン)18:00】
きょう9月8日は、蛭間拓哉の23歳の誕生日になる。即戦力を期待されたドラフト1位ルーキーは、6月下旬に1軍デビュー。しばらくは打率1割台と苦しみ、真っ直ぐに力負けするような打席も多かった。
だが、8月に入ってからは、ヒットをコンスタントに打ち始め、先発出場の機会を着々と増やしている。今年も結局、いまだ誰ひとり定着できていない外野のレギュラー争いを、半歩リードといった状況だ。
8月29日のイーグルス戦で、初の3番スタメンで起用されると、翌30日には、やはり初めて5番でスタメン。これ以降、いわゆる中軸での出場が続いている。
ライオンズのルーキーの5番スタメンは、2014年の山川穂高(2試合)、森友哉(5試合)以来、8年ぶり。3番スタメンは2004年のG.G.佐藤(1試合)以来、19年ぶりの抜擢だった。
ここまで蛭間は、3番で5試合、5番で3試合にスタメン出場しているが、このままクリーンアップで10試合以上スタメン出場するルーキーとなると、2003年の後藤武敏以来、ライオンズでは20年ぶり9人目となる。
●ライオンズ大卒ルーキー最多安打の可能性も
またヒットの数は、現在40本。ライオンズの大卒ルーキーの最多安打は、03年の後藤と、11年秋山翔吾の66本だ。
シーズンの残りが22試合なので、1試合1安打以上のペースでヒットを打たないと、この本数を超えることはできないが、蛭間はこれまで43試合の出場で40安打している。
22試合で26安打はかなり高いハードルだが、まるで可能性のない数字ではない。ぜひ両先輩を超えるくらいの意気込みで、残りシーズンどんどんヒットを量産して欲しい。
●ファイターズ戦は 打率.379 と好相性
もし、この3連戦に負け越せば、チームは再び最下位転落となる。ファイターズは上沢直之に続いて、加藤貴之、伊藤大海と、先発3本柱の投入が予想されている。
上沢とは初対戦になる蛭間だが、加藤、伊藤に対しては、いずれも複数安打を放っており、ファイターズ戦では打率.379と、対戦カード別で最も良い成績を残している。
先日8月15日には中村剛也が、そして9月3日に栗山巧が、それぞれ40歳の誕生日にヒットを打って、ファンもチームも大いに盛り上がった。
今度はルーキーが、みずからの誕生日を祝う一打で勝利を呼び込み、平良海馬のプロ6年目で初となる二桁勝利をアシストしてもらいたい。