【西武ライオンズ 今日の見どころ】チャンスで点が獲れず 先制されると弱い獅子と燕
●ライオンズ、スワローズ揃って 得点圏打率リーグ最低
【9日◇ライオンズ‐スワローズ1回戦(ベルーナ)18:00】
ドラゴンズとの3連戦で合計5得点。5月に戻ったような貧打が続くライオンズは、きょうからスワローズを迎えての3連戦になる。
通算では37勝27敗1分と、ライオンズが勝ち越しているのだが、ここ2シーズンは神宮開催だったこともあってか、1勝2敗、0勝3敗と、のちにセ・リーグ王者となるスワローズに、力の差を見せつけられる結果となっていた。
ただ現在セ・リーグ最下位と、今シーズンのスワローズは思わぬ低迷に陥っている。特にチームの得点圏打率は、ライオンズ同様リーグ最低となっており、ストレスの溜まる攻撃が続いている。
三冠王の村上宗隆をはじめ、山田哲人、オスナ、サンタナと並ぶ打線なだけに、ある程度ホームランは出ているのだが、言い方を換えると、ホームラン頼みになってしまっており、それ以外での得点がなかなかできていない。
このあたりもライオンズと共通している。
●相手に先制点を与えてしまっている隅田
ライオンズは隅田知一郎が、中18日空けての先発。前回5月21日のホークス戦に5回途中3失点でK・O、自身3連敗となったあと、再調整のため登録抹消。30日イースタンのファイターズ戦で、9回131球7安打3失点で完投勝利。雨天中止の影響で9連戦となったこともあり、きょうの登板を迎えることになった。
プロ1年目の昨シーズンが1勝10敗。今シーズンも1勝5敗と、大きく負け越している隅田については、打線の援護が少ないと指摘をされることがよくある。たしかに今シーズン隅田が先発した7試合のうち5試合で、ライオンズ打線が1得点以下に終わっている。
ただ、味方が得点してくれるまで、隅田がこらえ切れていないのも事実。やはり7試合中5試合で、相手に先制点を与えてしまっている。
●先制されると極端に勝率の低い両チーム
今シーズンのライオンズは、先制に成功したのが21試合とパ・リーグで最も少ない。ただ、先制すると15勝6敗と、勝率は悪くない。反対に相手に先制されたときは、8勝25敗1分と大きく負け越し。逆転できるだけの打力、反発力を持ち合わせていないのだ。
じつはこの点に関しても、スワローズは共通していて、今シーズン先制点を許した試合では3勝20敗2分となっている。
昨シーズンの隅田はスワローズとの対戦はなかったものの、交流戦で3戦3敗。セ・リーグ相手の初勝利を目指すマウンドになる。
チャンスにあと1本が出なくて、相手に先制されると逆転できないチーム同士。隅田はたとえピンチを招いても、なんとかガマンして先制を許さないピッチングが求められる。
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