【西武ライオンズ 今日の見どころ】きょう敗れると 52年ぶりのパ・リーグ全5球団に負け越すことが決定
● 対バファローズは11勝12敗 あと1敗で2年連続の負け越しに
【18日◇ライオンズ-バファローズ24回戦(ベルーナ)18:00】
い。どうにかシーズン100敗は回避したライオンズ。あと1勝すると、1971年の球団史上シーズン最低勝率.311を下回る可能性もなくなる。
オリックスバファローズとは、今シーズンの対戦成績が11勝12敗。すでにほかのパ・リーグ4球団には、シーズンの負け越しが決まっているなか、きょう敗れると、バファローズ相手にも負け越すことになってしまう。
埼玉に移転してからライオンズは、1979年、2021年、そして今年で3度目のパ・リーグ最下位になるが、過去2回は南海ホークス、福岡ソフトバンクホークスに、それぞれ対戦成績で勝ち越していた。
パ・リーグ全5球団に負け越しとなると、8月4日の記事(1度しか勝てていない 連敗をストップしたあとの次の試合)でも紹介したように、福岡時代の1972年以来、球団52年ぶりの“完全最下位”となってしまう。
反対にきょうの試合と、24日に予定されている京セラドームの試合に連勝すれば、対バファローズ2年ぶりの勝ち越しとなる。チャンスはまだ残されている。
●佐藤龍世は バファローズ戦で打率.395
バファローズは現在6連敗中。相手先発のエスピノーザは、ライオンズ戦の防御率0.69の難敵だが、投打多くの主力選手を欠いている、いまのバファローズには勝っておきたい。
期待したいのが、8月27日から4番スタメンでの出場が続いている佐藤龍世だ。今シーズン出場した12試合のバファローズ戦で、ヒットがなかったのは1試合だけ。対戦打率.395(38打数15安打)と、球団別で最も良い成績を残しているカードなのだ。
佐藤の先発別の成績を見較べても、4番で起用されたとき打率が.292と、ほかの打順よりも高く、4番の重圧に負けていないところも頼もしい。
今シーズンのライオンズには、4番を任された打者が10人いるのだが、そのなかで、最も安定した成績を残していると言えるのが佐藤龍世だ。
ここまで自身最多の6本塁打をしている佐藤龍世が、そのうち4番で打ったホームランが3本。10人の4番打者のなかで、最も多くのホームランを打っているのが中村剛也の4本なので、あと1本で並ぶことになる。
●このまま二桁本塁打なしだと ライオンズ史上初
また、現在チームの最多本塁打が中村剛也の7本。それに続くのが、佐藤龍世、外崎修汰、西川愛也、岸潤一郎の6本だ。残り試合で、佐藤が“チーム本塁打王”になる可能性は充分にある。
ただ、プロ野球史上稀にみる「投高打低」のシーズンとはいえ、セ・パ12球団のなかで、いまだ二桁本塁打しているバッターがいないのは、ライオンズだけだ。
ライオンズ史上、本塁打チームトップだった打者の本数が、最も少なかったのが、1999年の15本(松井稼頭央、垣内哲也)。二桁本塁打するバッターがいなかったシーズンは、これまでに1度もない。
もし、このまま二桁本塁打0人に終わると、2012年の東北楽天ゴールデンイーグルス以来、2リーグ制後22チーム目となってしまう。
シーズン残り12試合で4本塁打。佐藤龍世をはじめ、4人のうちの誰かが、この数字を超えてくれるといいのだが…。
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