【西武ライオンズ 今日の見どころ】松井監督と縁ある中川圭太の出塁を封じたい
●バファローズ戦だけ負け越し 防御率は4点台
【7日◇バファローズ‐ライオンズ 9回戦(京セラドーム)13:00】
前日(6日)は山本由伸の攻略に成功、勝利まであと1死と迫ったところからの逆転サヨナラ負け。24イニングぶりの得点、5試合ぶりの本塁打と、探せば良い材料もあるにはあるが、やはりショックの残る敗戦となった。
これでバファローズ戦は、開幕から3カード続けての負け越し。対戦成績は2勝6敗と、バファローズ相手の負け越しが、そのままライオンズの借金1につながっている。
ほかの4球団にはすべて勝率5割以上の成績を残しているなか、バファローズ戦の対戦防御率だけが4点台。開幕2戦目のエンスや、今回の3連戦初戦の隅田知一郎の大量失点が響いている結果だが、バファローズ以外のチーム相手の防御率は2点台なだけに、やはり眼に付いてしまう。
とりわけバファローズのキーマンになっているのが中川圭太だ。開幕からのライオンズ戦8試合すべてでヒットを打っており、対戦打率は.394で7得点。森友哉にやられている印象が強いが、そのお膳立てをしているが中川なのだ。
きのうの試合も4打席目まではノーヒットだったが、9回裏2死でまわってきた第5打席に増田達至の足元を襲う内野安打で、サヨナラの舞台を整えた。
●中川圭太の恩師は 松井稼頭央監督の同級生
中川圭太と言えば「最後のPL学園出身」プロ野球選手として入団時に話題となったように、ライオンズ松井稼頭央監督、平石洋介コーチの後輩になる。
さらに中川にPL進学を勧めたリトルシニア時代の田中和人監督は、松井監督とPL学園の同級生。当時は「エース松井、4番田中」として共に汗を流した、松井監督とも縁深い人物なのだ。中川が松井監督の目の前で、ヒットを量産するのも、恩返しにあたるのだろうか。
きょうのライオンズの先発・與座海人は、昨シーズンバファローズには0勝2敗だったが、この中川に関しては6打数ノーヒットに抑えていた。
前回登板4月30日のイーグルス戦では、2本塁打を浴びて6失点。「自分の力不足」とうなだれた與座にとっては、きょうが先発生き残りのラストチャンスかもしれない。
中川を出塁させることなく、今シーズン初勝利をあげて、連敗ストップの立役者になって欲しい。