見出し画像

【西武ライオンズ 今日の見どころ】隅田初のシーズン規定投球回到達へ 投球回数リーグトップなら 菊池雄星以来7年ぶり

●対バファローズ2勝0敗 防御率1.42の隅田

【4日◇バファローズ-ライオンズ23回戦(ほっともっと神戸)18:00】
相手打線を上回る毎回の14安打を放ちながら、得点機を再三潰して2点止まり。しかもオリックスバファローズのほうは、前の晩に仙台でナイターを戦った上での当日移動。前日が移動日だったライオンズは、試合前からハンディキャップをもらっていたようなものだった。それでいて敗れたのだから、ただただ力不足と言うしかない。

ちなみにライオンズが毎回安打をしながら、その試合に敗れたのは、コールドゲームを除くと、2018年5月26日の北海道日本ハムファイターズ戦で、延長10回裏まで毎回の12安打をしながら、5対6で敗れて以来、6年ぶりのことだった。 

今回は2連戦だけに、なんとか1勝1敗で終わらせたい。先発の隅田知一郎は、昨シーズン3戦3敗だったバファローズ相手に、今シーズンは3試合投げて2勝0敗。防御率1.42は、パ・リーグの対戦5球団のなかで、最も良い数字になっている。

今シーズン隅田がバファローズの打者で、唯一ホームランを打たれている森友哉が、上半身のコンディション不良のため、欠場が濃厚なことも、助かる材料のひとつと言える。

●隅田 きょうにも3年目で初の規定投球回到達

試合前の時点で、隅田は投球回が141 1/3イニングとなっており、あと
1  2/3回を投げると、プロ3年目で初めて、シーズン規定投球回に到達する。

ほかにライオンズの投手陣では、現在142 1/3イニングを投げている今井達也の規定到達は、ほぼ間違いないのだが、ここまでの平均投球回数でも、今井の6.78イニングに対して、隅田も6.73イニングと遜色ない。球数や与四球の少なさからくる安定感といった点では、今井以上のものがある。

パ・リーグ全体を見渡しても、現在最も投球回数の多いのが、モイネロ(福岡ソフトバンクホークス)で146イニング。リーグ6位の隅田と4  2/3イニングの差しかない。きょう隅田が5イニング以上投げれば、リーグトップに立つことになる。

最多投球回は、タイトルや表彰の対象ではないが、年間を通して先発ローテーションを守り、長いイニングを投げ続けた証だ。

ライオンズの投手のなかで、投球回数がパ・リーグで一番多かったのは、17年の菊池雄星が最後。隅田が最多投球回になれば、球団7年ぶりになる。

バファローズの先発は、昨年のプロデビュー以来、ライオンズ戦は3勝0敗と、まだ負けがない山下舜平大だ。ここ2試合本来のピッチングを取り戻しており、ライオンズ打線はきのう(3日)のように、多くのチャンスはつくれないだろう。

隅田には持久戦を覚悟して、最少失点で長いイニングを投げ続けてもらうしかない。


いいなと思ったら応援しよう!