【西武ライオンズ 今日の見どころ】勝てばCS王手 負ければ自力CS消滅の大一番
●楽天生命パークでライオンズ8勝3敗 山川は7本塁打
【28日◇イーグルス‐ライオンズ25回戦(楽天生命)18:00】
マリーンズのクライマックス・シリーズ(CS)進出の可能性が消滅。ライオンズとイーグルスの2チームに3位争いが絞られたなかで、最後の直接対決を迎えることになった。
もし、きょうの試合でライオンズが勝てば、CS進出マジックが1となる。だが、反対に敗れてしまうと、自力でのCS進出がなくなってしまう。
前日(27日)の試合後、ヒーローインタビューで山川穂高が「コボスタでは、今年結構打っているはずなので」と話していたように(「コボスタって何年前の話だよ」とのツッコミはさておき)、今シーズン楽天生命パークで、山川は打率.412、7本塁打と、パ・リーグのビジター5球場のなかで、最も良い成績をおさめている。
主砲の活躍に引っ張られるように、楽天生命パークでのイーグルス戦は、8勝3敗と、今シーズン大きく勝ち越している。
●古巣からの150勝を狙う岸 vs 1ヶ月ぶり登板の今井
イーグルスの先発は、通算150勝に王手を掛けた岸孝之。17日からのベルーナドームでの4連戦では「コンディション的に登板が難しかった」(石井一久監督)ため、今シーズン初めて登録を抹消。満を持して、古巣ライオンズ相手に、記念の勝利を目指すことになる。
ちなみにNPBで通算150勝以上をあげた49人のなかで、自分が過去に在籍していた球団から、記念の150勝目をあげた投手はいない。
対するライオンズの先発も、久々の1軍登板となる今井達也で、ライオンズ新旧背番号「11」対決となる。ふたりの投げ合いは通算5度目。今年8月12日の対戦で、今井は初めて岸に投げ勝っている。
8月26日のバファローズ戦で144球を投げて勝利したあと、疲労の蓄積やコンディション不良で戦線離脱。優勝争いの正念場に、先発ローテーションを計算していたピッチャーが1ヶ月間不在だったことで、どれだけチームの構想が狂ったことか。
イースタンでの調整登板では、格の違いを感じさせるようなピッチングをしていた今井だが、この大事な一戦に、あえて先発を任された意味を充分に噛みしめて、楽天生命パークのマウンドに登ってもらいたい。
また、山川と浅村栄斗の打点王争いをはじめ、最優秀中継ぎ、最多セーブといった、個人タイトルをめぐる直接対決が実現する可能性もある。
月並みな表現だが、最後の最後まで眼を離せない一戦になりそうだ。
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