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【西武ライオンズ 今日の見どころ】立ち上がりが課題の北川を 花咲徳栄コンビが迎え撃つ

●先発調整 いずれも初回に失点のファイターズ北川

【4日◇ライオンズ‐ファイターズ6回戦(ベルーナドーム)13:00】
ファイターズの先発は、プロ2年目の北山亘基。昨シーズンはドラフト8位入団ながら、ファイターズ史上2人目の新人開幕投手に抜擢されて話題を集めた。先発のマウンドに登るのは、それ以来2度目となる。

今シーズンは中継ぎで3試合に登板したあと、4月13日に登録抹消。先発転向のための調整を続けてきた。イースタンでは2試合に先発、16日のジャイアンツ戦は3回1失点でマウンドを譲り、23日マリーンズ戦では5回を1失点に抑えて勝利投手となっている。

北川亘基  イースタン投球内容

ただ、16日は1回裏に香月一也のタイムリー、23日は1回表に髙部瑛斗の先頭打者本塁打と、いずれも失点は初回に喫しており、慣れない先発の立ち上がりに課題を残した。

それぞれ投球数は47球、64球。昨シーズンの開幕戦も47球で降板しており、きょうの試合もある程度の球数に達した段階で、継投策へと移行する可能性が強い。

ライオンズとしては、北川の立ち上がりに生じた隙を突き、ファイターズの勝ちパターンに持ち込ませない展開にしたい。

●愛斗、西川、野村と 花咲徳栄高出身者が躍動

1回裏の攻撃が勝負のカギとなりそうだが、ライオンズは4月30日から3試合続けて、愛斗と西川愛也が1、2番コンビを組んでいる。このふたりは、中学ボーイズリーグ時代からの2年違いの先輩・後輩。埼玉の強豪・花咲徳栄高では3年・1年だった間柄。

さらにファイターズの若き4番の野村佑希は、同じく花咲徳栄高出身で、こちらは西川愛也の1年後輩にあたる。

野村は先輩の西川について「グラウンドの外でも良くしてもらっていた。打者として尊敬できる存在」と高校時代から話しており、西川のほうも「飛距離では野村にかないません。アイツの打球はモノが違う」と後輩のスケールの大きさを認めていた(週刊ベースボール 2018年7月23日号)。

2017年夏の甲子園ではふたりでクリーンナップを組んで、埼玉県勢初となる全国優勝を成し遂げている。

今回の3連戦の初戦では、3人がそろってヒットを打ち、きのうは野村の打球を西川がダイビングキャッチに行くが、惜しくも及ばずといった場面もあった。

ファイターズにはさらに西川愛也の同級生で、高校時代はベンチ外だった左腕投手の長谷川威展もいる。こちらは、きのうカーミニークフィールドで行われたイースタンの試合で、2イニングを4奪三振、無失点に抑えていた。いずれ4選手が1軍で顔をそろえる日も来るだろう。

「アイツだけには負けたくない」。そんな意地のぶつかり合いが、試合をさらに熱くしてくれるはずだ。



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