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【西武ライオンズ 今日の見どころ】バファローズ戦 初の勝ち越しに 今井は追い込んでからの投球が鍵
●先勝で バファローズ戦の負け越し初めてなくなる
【6日◇バファローズ‐ライオンズ22回戦(ほっともっと神戸)18:00】
バファローズ投手陣から久々の3得点。松本航からの4投手による完封リレーで、2連戦の初戦に勝利。この結果、今シーズン初めてバファローズ戦の負け越しがなくなり、ようやく勝ち越すチャンスがやってきた。
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過去ライオンズが1シーズンを通して、同じチーム相手にカードの勝ち越しがなかったことが1度だけある。それが1971年の近鉄バファローズ戦で、全26試合の対戦のうち、2勝2敗のタイだった4連戦を除いて、残り8カードはすべて負け越した。
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これに近かったのが、つい2年前、2021年のイーグルス戦だ。開幕から1勝1敗の2連戦こそあるものの、1度も勝ち越すことがなく。ようやくシーズン最後の3連戦を2勝1敗で勝ち越して、球団50年ぶりの屈辱をやっとのことで免れた。
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きのう(5日)の勝利で、今年のバファローズ戦、全カード負け越しはなくなったものの、もしきょう敗れて、この2連戦を1勝1敗のタイにしてしまうと、71年の近鉄戦同様、1度もカード勝ち越しのないまま、シーズンを終える可能性が出てくる。なんとかここで2連勝しておきたい。
●対バファローズ 4勝14敗と苦手にしている今井達也
先発の今井達也は前回、8連勝中のイーグルス戦に登板。8回2失点ながらリードを許し、ついに連勝がストップするのか、と思われたところで、味方打線が9回表2死から逆転。今井の負けが消得ることになった。
試合自体は、その裏に再逆転を許して敗れたものの、今井の連勝は継続することに。「相性の良さ」と呼ぶしか説明のつかないモノがあることを、あらためて実感させられた。
そんなイーグルスとは対照的に、今井にとって最も相性の良くないチームがバファローズ。以前にも紹介したことがあるが、今井のバファローズ戦は通算4勝14敗と大きく負け越し。セ・リーグを含めた、対戦11球団のなかで、今井が唯一負け越している球団になる。
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今シーズンも3試合に登板して0勝2敗。打線の援護に恵まれていないのも確かなのだが、被打率が唯一3割を超えている相手がバファローズなのだ。
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その原因を探っていくと、今シーズン今井のバファローズ戦での23被安打のうち、カウント0-2、もしくは1-2と、ピッチャー有利なカウントに追い込んだ状況から、9安打されていた。2-2、2-3を含めると、被安打の半分以上の12本が、2ストライクを取ったあとに打たれたものだった。
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勝負急いだのか、決め球の精度を欠いたのか。バファローズ戦では、詰めの甘さが目立っている。
ほっともっと神戸での登板は、プロ7年目で初めて。バファローズの各打者を追い込んでからのピッチングに、今井の真価が問われることになる。