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【西武ライオンズ 今日の見どころ】きょう負けると球団最速借金30 武内デビュー6連勝&チームの連敗ストップなるか

●借金30だと球団45年ぶり 1シーズン制では52年ぶり 

【12日◇イーグルス-ライオンズ13回戦(楽天モバイル)18:00】
借金が今シーズンワーストの29へと膨らみ、ついに30の大台が現実味を帯びてきた。

もし借金30に到達すると、埼玉移転1年目だった1979年の10月1日以来、球団45年ぶりとなる。ただ、当時のパ・リーグは前・後期の2シーズン制を採用しており、この借金30は前期の負け越しの数(22)と、後期の負け越しの数を合計したもの。

やはり2シーズン制だった1976年にも、通年の成績では借金30に到達したことがあるのだが、1シーズン制での借金30となると、西鉄ライオンズの身売り前最後のシーズンだった1972年以来。じつに52年ぶりの大借金となる。

現在、開幕から78試合を消化。きょうの試合に敗れて、シーズン79試合目の借金30となると、これまでのワースト記録だった84試合目(79年)を塗り替える、ライオンズ球団史上最速での到達となる。

●武内 デビュー6連勝なら 稲尾に次ぐ球団新人2位タイに

こうした末期的状況のなか、プロ初登板から負けなしの5連勝中のルーキー武内夏暉が先発する。きょう勝てば、93年杉山賢人、2012年十亀剣と並ぶ、ライオンズ新人史上2位タイのデビューからの6連勝となる。

(なお、十亀はプロ2年目の最初の登板でも勝利しており、連続シーズンでカウントすると、デビューから7連勝している)

現在チームは、今シーズン5度目の5連敗中。過去4度の大型連敗では、今井達也、與座海人(救援)、そして隅田知一郎が2度に渡って、ストッパー役を果たしてくれた。

武内はすでに5月11日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦において、7回1失点の好投で、チームの連敗を4で止めてくれている。が、5連敗以上をしている状況での先発は初めてになる。

●連敗を5で止める新人は 16年多和田以来

ルーキーが先発で、チームの5以上の大型連敗を止めるとなると、ライオンズでは16年6月19日東京ヤクルトスワローズ戦の多和田真三郎以来となる。この日プロ6試合目の登板だった多和田は5回5失点ながら、投打がかみ合いプロ初勝利。チームに6試合ぶりの勝利をもたらしていた。

きょう武内が勝てば、次は「神様・仏様・稲尾様」の球団記録、デビュー8連勝も見えてくる。相手先発の早川隆久も現在4連勝中、5月以降に先発した9試合すべてで、6イニング以上投げて失点3以内と、ひじょうに安定した投球を続けている。ライオンズ打線に多くの援護は望めない。

チームの連敗ストップ、借金30回避のためにも、武内には現在14 2/3イニング続けている無失点を、できるだけ伸ばしていってもらいたい。

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