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【西武ライオンズ 今日の見どころ】高3夏 延長10回投げ負けた滝澤夏央 田中晴也とプロ初対決

●プロ2年目の田中晴也 ライオンズ戦初登板 

【16日◇ライオンズ-マリーンズ21回戦(ベルーナ)13:00】
今回の千葉ロッテマリーンズとのカードは4連戦。開幕16連敗していた相手に、勝ち、負け、勝ちと来ているが、きょう敗れてしまうと、2勝2敗のタイに持ち込まれてしまう。

今シーズン初めてマリーンズ相手の勝ち越しが懸かった一戦。マリーンズの先発は、高卒2年目の田中晴也。ライオンズ戦は初登板となる。

新潟の日本文理高出身の田中は、長身から投げ下ろすフォークボールを武器に、今年6月1日の交流戦で阪神タイガースを相手に1軍デビュー。7月3日の北海道日本ハムファイターズ戦では、3回裏にレイエスに逆転満塁本塁打を打たれながら、その後味方打線が再逆転。プロ初勝利をあげている。

1軍での登板は7月14日以来、2カ月ぶりになるのだが、この間にイースタンでは4試合に登板して、8イニングを無失点。8月20日にはライオンズを相手に2イニングを打者6人パーフェクトに抑えるなど、被安打は2本しかない。

●3年前の夏 延長10回投げ合った滝澤夏央と田中晴也

この田中晴也のことを忘れようにも忘れられない選手が、ライオンズにいる。きのう(15日)3週間ぶりのスタメン出場。好守としぶとい内野安打で勝利に貢献した滝澤夏央だ。

学年では田中よりひとつ上になる滝澤だが、同じ新潟生まれ。関根学園時代の3年夏の県大会で、2年生エースだった田中を擁する日本文理高と対戦している。

このとき背番号1を着けていた滝澤だったが、春の北信越大会で腰を傷めてしまい、その後は練習試合の登板も打席に入ることも、1度もできずにいた。それでも関根学園の安川巧塁監督は、最後の夏の県大会の組み合わせが決まった時点で、最大のライバルである日本文理高と対戦するタイミングで、滝澤をぶっつけ本番で起用することを決めていた。

そして迎えた準々決勝、関根学園の滝澤夏央と日本文理高の田中晴也の投げ合いが実現する。試合は互いに点を獲り合い、先制、同点、勝ち越し、また同点と、両者一歩も譲らない展開で、延長戦に突入する。

しかし、ブランクの影響があったのか。延長10回表に滝澤のほうが先に崩れ、田中晴也に決勝のタイムリー二塁打を打たれるなど3失点。結局、この試合に5対2で勝利した日本文理高が、そのまま勝ち進み、夏の甲子園出場を決めることになる。

滝澤にとっては、高校生活最後の試合で投げ合って、自身はノーヒットに抑えられた挙句、延長で決勝打を打たれ、敗れた相手が田中晴也なのだ。

この年秋のドラフトで、滝澤はライオンズに内野手で指名され、現在3年目。翌年マリーンズに入団した田中とは、まだイースタンでも対戦がない。もし、きょう滝澤対田中が実現したら、高3夏の新潟大会準々決勝以来、3年ぶりの再戦となる。闘志は、誰よりも強いはずだ。

ここは滝澤夏央のリベンジの気持ちに期待して、2試合続けてのスタメン出場を期待したい。


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