【西武ライオンズ 今日の見どころ】中村剛也 きょうの本塁打で並ぶ ふたつの球団最年長記録
●ライオンズ日本人選手 40代シーズン最多本塁打は8本
【2日◇ライオンズ‐ファイターズ4回戦(ベルーナドーム)18:00】
4月だけで7本塁打。今年8月15日で40歳となる中村剛也が、ホームランを量産中だ。1988年、やはり40歳のシーズンに44本塁打して「不惑のホームラン王」と呼ばれた門田博光との比較がすでに始まっているが、ライオンズの選手で40代のシーズンに月間7本塁打したのは、中村が初めてになる。
過去ライオンズで40歳以上のシーズンにプレーした野手は、ロイ、野村克也、井上弘昭、伊東勤、松井稼頭央の5人。このなかで最も多くの本塁打を打ったのは、1967年のロイで26本。日本人選手では2002年伊東勤の8本が最多になる。
あと1本で中村は、伊東の本数に早くも並ぶのだ。
また中村は現在、3試合連続本塁打中。過去40代のシーズンに3試合以上続けてホームランを打ったライオンズの選手は、1967年10月8日から14日まで、4試合連続で打ったロイひとりだけ。
もし、中村がきょうもホームランを打てば、56年ぶりにこちらの球団記録にも並ぶことになる。
●今後更新を期待の「最年長おかわり」と「最年長4番」
中村剛也の代名詞と言えば、22本の最多記録を持つ満塁本塁打と、いわゆる「おかわりホームラン」と呼ばれるマルチ本塁打だ。
満塁本塁打については、伊東勤の40歳7ヶ月がライオンズの球団最年長記録。今年8月に40歳の誕生日を迎える中村には、今シーズン中の記録更新は不可能だ。
だが、マルチ本塁打の球団記録はロイの39歳4ヵ月。すでに中村は39歳8ヶ月だから、この先「おかわりホームラン」をした時点で、こちらは最年長記録を塗り替えることになる。
もうひとつ、中村に更新を期待したいのが「最年長4番打者」だ。これまでは1967年のシーズン最終戦で、1927年12月23日生まれのロイが4番スタメンに入っており、このときが39歳9ヶ月だった。
中村剛也がこのまま4番スタメンを続ければ、今月中にロイと並ぶことになり、来月15日以降に4番を務めた暁には、ライオンズ史上最年長4番打者の誕生となる。
山川穂高がきょうにも戦線復帰すると言われており、中村の起用方法にも変化があるかもしれない。それでも「4番・中村剛也」の「おかわりホームラン」をいつまでも観ていたいのは、ライオンズファンの偽らざる心境ではないだろうか。