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【西武ライオンズ 今日の見どころ】5連敗中のどん底のなか 秋山翔吾と初対戦
●残り3戦で2勝しないと 交流戦球団ワーストの成績に
【16日◇カープ‐ライオンズ1回戦(マツダ)18:00】
7試合ぶりに先制しながら、まるで3得点以上することが禁じられているかのような、連続のバント失敗。連敗が続く重圧なのか、選手の身体が金縛りにあい始めている。事態は深刻だ。
これで交流戦が18試合制になってから、初めてとなる負け越しが決定。残り3試合で2勝以上できないと、2007年の勝率.375(9勝15敗)を下回る、ライオンズ史上最低の成績で、今シーズンの交流戦を終えることになる。
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そんななか、最後のカードがカープ戦。毎年のように交流戦が苦手と言われているカープだが、ライオンズからすると、セ・リーグ6球団のなかで、ジャイアンツに次いで対戦成績の悪いチームだ。
その上で、今年のカープには秋山翔吾がいる。日本球界に復帰したのが、昨年の交流戦終了後だったため、敵・味方の関係となってから、きょうが初めての「再会」となる。
●古巣ライオンズとの初対決で 活躍するFA組
ライオンズ時代の実績と貢献は、いまさら説明するまでもない。2018、19年とパ・リーグ2連覇していたライオンズが、秋山がFA移籍してからは、3位、6位、3位と優勝から遠ざかり、そして今シーズンの惨状だ。簡単に言ってしまえば、この4年間ライオンズの選手は誰ひとりとして「秋山翔吾になれなかった」のだ。
ライオンズからFA移籍していった野手のなかで、古巣との初対戦において、忘れようにも忘れられない記憶を刻んだのが浅村栄斗と森友哉だ。
19年4月19日、イーグルスのユニフォームを着た浅村は、レフトスタンドからのブーイングを浴びながら、5回表の第2打席でレフトの場外へと消えていく大アーチを、大宮の夜空に架けてみせた。
森友哉はまだ記憶に新しい今シーズンの開幕戦。ライオンズの1点リードで迎えた9回表2死、プロ初登板でストッパーに指名されたルーキー青山美夏人から同点ソロを叩き込み、松井稼頭央監督とライオンズファンを失意の底へと沈めていった。
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交流戦では、14年にジャイアンツに移籍した片岡治大が、牧田和久から2点適時三塁打を放つなど、ライオンズ戦4試合すべてでヒット。19年には同じくジャイアンツの炭谷銀仁朗が、最初の対戦で十亀剣から決勝打となるタイムリー、その翌日には郭俊麟から3ランと、それぞれ痛切な「恩返し」をしてみせている。
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●ライオンズのバッテリーは秋山を知らない世代
交流戦で若干ペースが落ちたとはいえ、現在セ・リーグ最多の77安打を積み上げている秋山翔吾の技術とメンタルに、いまのライオンズのチーム状態を重ね合わせると、この3連戦は「滅多打ち」される予感すら漂う。
きょうの先発は、カープ戦初登板となる隅田知一郎。柘植世那、古賀悠斗、古市尊と3人の捕手の、誰と組むことになっても、直接は秋山翔吾を知らない者同士のバッテリーとなる。
だからこそ、委縮して名前負けすることなく、秋山に「活きのいい後輩が育っているじゃないか」と思わせるくらいに、全力で立ち向かう姿を観せて欲しい。