【西武ライオンズ 今日の見どころ】山岡相手に「あと1本」が打てるか
●山岡 今シーズンライオンズ戦 得点圏で被打率.000
【17日◇ライオンズ‐バファローズ10回戦(ベルーナドーム)18:00】
交流戦明け最初の試合は、1ゲーム差で3位を争うバファローズとの対戦。
先発の山岡泰輔には、今シーズン3試合14イニングの対戦で、ライオンズが奪った得点は、山田遥楓の犠牲フライによる1点だけ。ただ、ヒットは14本打っており、対戦打率は.275。それなりにチャンスはつくっている。
このピンチを招いてからの粘り強さこそ、今シーズンの山岡の特長で、得点圏にランナーを置いた場面での被打率が.088。同じバファローズの山本由伸(.135)や、宮城大弥(.243)と較べても、群を抜いて低い。
しかもライオンズ戦に限ると、得点圏にランナーがいるときに、山岡はヒットを1本も打たれていないのだ。
ライオンズの側からすると、ランナーを出してからの「あと1本」に、試合の行方が懸かっている。
●高橋光成4連敗中は 被本塁打が増加
対するライオンズ先発の高橋光成は、現在自身4連敗中。4月15日の原稿(高橋光成 自身の連敗ストップできるか)でも紹介したが、高橋の場合、一度負け始めると、なかなか抜け出せない傾向がある。
今回の4連敗には0対1での敗戦が2度あり、打線の援護との兼ね合いに拠るところが大きいのだが、ひとつ気掛かりなのは、被本塁打が増えていること。
連敗が始まる前は、8試合54イニングを投げて、打たれた本塁打は1本だけだったのが、この4試合26 1/3イニングで、スワローズの小川泰弘をはじめ、3本の本塁打を許している。
昨年の本塁打王の杉本裕太郎が、交流戦で打率.391、3本塁打と復調。T-岡田、マッカーシーといった長距離打者が加わった上に、高橋光成にとっての天敵・吉田正尚がスタメン復帰するのでは、といった報道もある。いまのバファローズは、より一発を警戒しなくてはならないチームになっている。
イーグルス、ホークスの上位2チームを追撃するためには、勝ち越しが必須な3連戦。味方打線に「あと1本」が出るまでガマンして、高橋は自身の連敗を止めることができるか。