【西武ライオンズ 今日の見どころ】きょうも2得点以下なら56年ぶり 昨年巨人戦 1安打投球の與座に期待するしかない
●連続2得点以下 球団最長は1967年の10試合連続
【15日◇ジャイアンツ‐ライオンズ3回戦(東京ドーム)18:00】
今シーズン2度目の4連敗。セ・リーグ4球団に続けて負け越していながら、唯一タイガーズに勝ち越したとあっては、猛虎ファンにお叱りを受けそうだ。これで交流戦は5勝9敗。残り4試合を全勝しない限り、2014年以来の負け越しが決まってしまう。
現在6試合続けて相手に先制点を与えており、この間にライオンズがリードを奪ったのは9イニングだけ。ほぼ相手を追い掛ける展開に終始している。
また6日のドラゴンズ戦から、8試合続けて2得点以下に終わっている。13日の記事でも紹介したが、きょうの試合も2得点以下しか獲れずに9試合連続となると、西鉄時代の1967年に球団ワーストの10試合連続だった以来、56年ぶり3度目の汚名になる(ちなみに、プロ野球ワーストは1962年国鉄スワローズと、1993年ジャイアンツの12試合連続)。
●1年前は巨人相手に 7回無死までパーフェクトだった與座
ライオンズの先発は、アンダースローの與座海人。今シーズン4試合に先発して勝利こそまだないが、投球内容が上向いていることは、誰の眼にも明らかだ。
しかも昨年6月8日のジャイアンツ戦では、7回表先頭の吉川尚輝にセンター前ヒットを打たれるまで、打者18人をパーフェクトに抑える見事なピッチング。平良海馬、増田達至との3投手の継投で、打者27人1安打の準完全試合リレーを達成している。
もちろん、1年前のジャイアンツ打線と現在では、メンバーも状態も異なるのだが、與座の良い参考になりそうなのが、同じ下手投げのファイターズ鈴木健矢だ。
●鈴木健矢、青柳晃洋にも苦戦している巨人打線
2日、東京ドームのジャイアンツ戦で先発した鈴木に対して、原辰徳監督は坂本勇人をスタメンから外すなど、左打者を8人並べるオーダーを組んだのだが、6回途中まで梶谷隆幸のソロ本塁打などによる2得点に抑えられた。
この試合で鈴木健矢が奪った17アウトのうち、7つがフライアウト(ライナー含む)だった。昨シーズンの與座も21アウトのうち、フライアウトが9つあり、下手投げ特有の浮き上がるような軌道のボールを、ジャイアンツ打線が打ち上げて、凡打している様子がうかがえる。
じつはジャイアンツは同じ系統のタイガーズ青柳晃洋にも、昨シーズン3戦3敗と抑え込まれており、こうしたタイプのピッチャーが苦手だと言えそうだ。
ライオンズの置かれた現状を考えると、與座には点差や試合展開、連敗ストップなどは気にすることなく、自分のピッチングだけに、ひたすら集中してもらうのが一番かもしれない。
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