【西武ライオンズ 今日の見どころ~開幕戦編】コルデロ 開幕4番ならカブレラ以来23年ぶり
●得点力不足は解消されなかったオープン戦
【29日◇イーグルス‐ライオンズ1回戦(楽天モバイルパーク)18:00】
12球団で最少となる13試合のオープン戦を、6勝6敗1分で終えたライオンズ。昨シーズンリーグワーストの435得点だった攻撃力の改善が期待されたが、二桁安打したのは20日広島カープ戦の1試合だけ。
チーム打率.224は12球団中9位で、1試合平均の得点は12球団のなかで3番目に少ない2.54と、チーム最大の課題は積み残されたまま、新シーズンの開幕を迎えることになりそうだ。
●オープン戦の好成績がシーズンに反映される新外国人
そんななかにあって明るい材料と言えるのが、新外国人選手アギラーの活躍だ。13試合全戦にスタメン出場して、チーム最多の11安打で、出塁できなかったのは2試合だけ。
期待されるホームランこそ1本だったが、得点圏打率.364と勝負強さをのぞかせた。40打席で8三振と、同じ新外国人のコルデロ(43打席で21三振)とは対照的に、日本流の配球に対して、いち早く順応しているのも心強い。
よく「オープン戦と公式戦は別物」「外国人選手はシーズン本番が始まってみないと分からない」と言われるが、近年のライオンズの新外国人選手の成績をみると、カブレラ、ブラゼル、ヘルマンと、来日1年目のシーズンに好成績を残した選手は、事前のオープン戦でも相応の結果を出していた。
●開幕4番を任された新外国人選手は過去5人
29日の開幕戦でも、アギラーは打順4番で出場することが濃厚だ。これまで開幕戦に4番スタメンで出場したライオンズの新外国人選手は、レポーズ、ハワード、ブコビッチ、ジェファーソン、カブレラの5人。
アギラーの開幕4番が実現すれば、カブレラ以来、23年ぶり6人目となる。もし打点をあげれば、ブコビッチ以来38年ぶり2人目。ホームランを打てば、球団史上初めてのことになる。
「来日1年目」「4番打者」といった限定を外しても、ライオンズの外国人選手で開幕戦にホームランを打ったのは、11年のホセ・フェルナンデスが最後になっている。
オープン戦のアギラーは、右投手相手の打率が.360だったのに、左投手に対しては.154と、大きな差があった。イーグルスの開幕投手が左腕の早川隆久なので、そこは不安材料になるが、アギラーには開幕戦から「俺がライオンズの新4番だ」と、満天下に示すくらいのバッティングで、チームの得点力不足を解消してもらいたい。
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