【西武ライオンズ 今日の見どころ】球団通算9500本塁打まで 残り2試合で3本
●2011年から他球団の胴上げ4度のベルーナドーム
【1日◇ライオンズ‐ホークス25回戦(ベルーナドーム)18:00】
マジック1とした、優勝目前のホークスを迎え撃つ一戦となったが、ここ数年ライオンズは、パ・リーグの優勝が決まるシーンを、眼の前で何度も何度も見せつけられている。
2011、13、16、17年と、ベルーナドームで他球団の胴上げが相次いで行われただけでなく、09年には札幌ドームでファイターズの優勝が、15年にはヤフオクドーム(現PayPayドーム)でホークスの優勝が、いずれもライオンズがビジターゲームに訪れたタイミングで決まっている。
それでいて、ライオンズが本拠地で優勝を決めたのは、東尾修監督時代の1998年のリーグ優勝が最後。02年のリーグ優勝は、マジック対象チームの敗戦で決定。04年、08年はリーグ優勝と日本一、いずれもが敵地で決まっていた。
18年、19年のリーグ連覇も、優勝が決まる瞬間は札幌ドーム、ZOZOマリンで迎えており、ライオンズファンは20年以上、自分たちのホームで、他チームの胴上げばかりを見せられているのだ。
きょうは2位バファローズの試合がなく、ライオンズは勝てば、眼の前での胴上げを避けることができる。それだけでなく、優勝決定を明日(2日)に持ち越すことで、8日に開幕するクライマックス・シリーズ・ファーストステージの対戦相手である、ホークス、もしくはバファローズの先発投手の選択肢を狭める可能性だってある。きょうの試合の勝利が持つ意味は、けっして小さくはない。
●史上2球団目の9500本塁打 今季中の達成なるか
球団創設から、きょうの試合がライオンズは通算9849試合目。そして現在、チーム通算本塁打が9,497本と、ジャイアンツに次ぐプロ野球史上2球団目、1950年の2リーグ制後に誕生した球団では初となる通算9,500本塁打まで、あと3本に迫っている。
タイガース、ドラゴンズ、ホークスなどの1リーグ時代からの歴史を持つ球団よりも早く、9500号に到達しようとしているのだから、大下弘、中西太、豊田泰光の時代から、田淵幸一、太田卓司に、AKD砲、和田一浩、現在の中村剛也、山川穂高に至るまで。ライオンズの歴史は、数多の卓越したホームランバッターたちによって、彩られてきたと言えるだろう。
レギュラーシーズンは残り2試合。ここまで141試合を消化して、チーム本塁打はリーグ最多の116本。1試合あたり0.82本ペースなので、今シーズン中の9500号達成は簡単ではないが、不可能ではないといったところ。
はたして残り2試合で3本塁打はなるのか。記念のアーチは誰が打つのか。楽しみは尽きない。