【西武ライオンズ 今日の見どころ】勝てば 今井自身最長タイの5連勝 二桁勝利の望みをつなげられるか
● 今井 ここ4試合すべて7イニング以上投げて2失点以下
【24日◇バファローズ-ライオンズ25回戦(京セラドーム)18:00】
今回は中8日と、やや間隔を空けた今井達也が先発する。残る先発の機会はきょうのオリックスバファローズ戦と、ホーム最終戦となる10月1日の北海道日本ハムファイターズ戦。おそらくこの2試合になりそうだ。いま今井は8勝8敗なので、2戦2勝できれば、2年連続の二桁勝利となる。
プロ8年目で初めて開幕投手を任された今井は、シーズン序盤の7試合はすべて7イニング以上投げて3失点以下に抑える、素晴らしいスタートを切ったのだが、5月21日の千葉ロッテマリーンズ戦で初黒星を喫すると一転、ここから11試合に先発して1勝8敗と、長いトンネルに入り込んでしまった。
それでも8月17日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で、今季5勝目をあげてからは現在4連勝中。最近4試合はすべて7イニング以上を投げて2失点以下と、序盤戦の状態を取り戻している。
今井のこれまでのキャリアのなかで、最も長い連勝が2022年7月14日からシーズン終了まで続けた5連勝になる。きょう勝てば、2年ぶり自身2度目の5連勝。そして、この連勝が6へと伸びれば、二桁勝利に手が届くことになる。
●ここ4試合で34奪三振 奪三振率10.00超え
また、このところの4試合で34奪三振と、目標である最多奪三振のタイトルに向けて、ラストスパートが掛かっている。9イニング換算の奪三振の数である奪三振率は「10.01」と大台に乗った。
以前の記事(今井達也 雄星以来球団2人目の奪三振率10.00超えなるか)でも紹介したが、ライオンズの投手で、シーズンの奪三振率が10.00を超えたのは、17年の菊池雄星(10.41)しかいない。
奪三振の数では、2位のモイネロ(福岡ソフトバンクホークス)に20個以上の差をつけており、初タイトルが濃厚だ。それでも、ここまで来たら、ライオンズ史上2人目の奪三振率10.00超えを目指して、ペースを緩めずに三振を奪い続けてもらいたい。
●52年ぶりのパ・リーグ全球団負け越しを回避できるか
今井がバファローズ相手に投げるのは6月21日以来、およそ3ヶ月ぶり今シーズン2度目になる。この試合で今井は8イニングを2失点に抑えたものの、打線の援護がなく、敗戦完投となっていた。このときも球場は京セラドームで、エスピノーザとの投げ合いだった。
ただ、3ヶ月前の京セラドームで負け知らずだったエスピノーザといまでは、状況が大きく異なる。7月7日に7勝目をあげたのを最後に、現在8試合勝ちがなく4連敗中。先週18日のライオンズ戦でも、7回2失点に抑えながら、今度はこちらに援護がなく負け投手になっている。今井と似たような長いトンネルに、いまはエスピノーザのほうが入り込んだ状態なのだ。
きのうホークスのリーグ優勝が決まったなかでの、5位・6位対決とあって、両チームの熱心なファン以外の関心は低いゲームだろう。
ただ、このカード互いに12勝同士で迎える最終25回戦。こちらも先週の記事(きょう敗れると 52年ぶりのパ・リーグ全5球団に負け越すことが決定)で紹介したように、ライオンズは敗れると、52年ぶりにパ・リーグ対戦5球団全チームに負け越すことになってしまう。
京セラドームでは今シーズン2勝7敗、現在4連敗中と、ZOZOマリンほどではないにせよ、相性はあまり良くない。それでも、きのう(24日)の試合で「武内夏暉に勝ちを付けたい」と攻守に一丸となったように、きょうは今井達也の二桁勝利のため、つながりのある攻撃と隙のない守りを見せてもらいたい。
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