【西武ライオンズ 今日の見どころ】佐々木朗希と今季2度目の対戦 前回不在の山川 森 若林で攻略へ
●勝率5割前後から なかなか抜け出せないライオンズ
【22日◇マリーンズ‐ライオンズ10回戦(ZOZOマリン)18:00】
松本航と小島和哉の息詰まる投手戦を制して、6月1日以来の勝率5割となったライオンズ。ただ今シーズンは、この先がなかなか続かない。
3月31日からの7連敗で、最大4まで膨らんだ借金を4月28日に返済しながら、そこでまた連敗して借金生活に逆戻り。
これ以降も、5月14日に貯金2とした、その翌日から5連敗。5月31日に貯金1まで盛り返した翌日から5連敗と、ようやく手にした貯金を大型連敗で吐き出しては、結局勝率5割前後から抜け出せないでいる。
今度こそ大型連勝で貯金を増やしていきたいところだが、その前に立ちはだかるのが佐々木朗希だ。
●佐々木攻略へ 初球からいくか 球数投げさせるか
投球数に制限のある佐々木朗希に対しては、各打者が粘って球数を投げさせて、早いイニングで降板させようとするのが、ひとつの考え方になる。だが、佐々木のカウント別の成績を見ていくと、被打率.394と最も打たれているのが初球攻撃。逆に2ストライク後は1割を切っており、追い込まれたバッターに、チャンスはほとんど残されていない。
もちろんバファローズの山本由伸にノーヒットノーランされた18日の試合のように、追い込まれる前の早いカウントから打ちにいっても、最後まで結果が出ないこともある。今回ライオンズが、どちらの戦略を選択するのか。ひじょうに興味深い。
●今回は山川 森 若林がいるライオンズ打線
前回の佐々木との対戦は、完全試合を達成する1週間前の4月3日。佐々木の投じた99球中38球が球速160km/h超えで、最速が163km/h。8回3安打13三振に抑えられ、栗山巧のセカンドゴロの間に1点を獲るのがやっとだった。
ただ、このときは山川穂高、森友哉が負傷離脱中。昨年5月16日の佐々木朗希デビュー戦で、2安打2盗塁していた若林楽人も不在だった。交流戦でジャイアンツが盗塁を次々仕掛けて奏功しただけに、できれば機動力も活かしていきたい。
佐々木朗希が成長を続けているのであれば、ライオンズ打線のほうも前回とは別物になる。
山崎福也、小島和哉と、いずれも序盤は苦しんだが、初めてつくった得点機をモノにして、攻略に成功した。佐々木朗希からも、少ない好機を逃さずに、打ち崩すことができるか。