【西武ライオンズ 今日の見どころ】今月5度の零封負け 打撃不振は球団史上最悪レベル
●月間5度の零封負けは ライオンズワーストタイ
【18日◇ファイターズ‐ライオンズ9回戦(エスコンフィールド)13:00】
カード初戦の逆転勝ちで上がったはずの士気が、霧散していくようなシャットアウト負け。シャットアウト負けは今シーズン6試合目となり、そのうち5試合を5月に喫している。
月間5試合のシャットアウト負けは、ライオンズの球団ワーストタイ記録。本拠地を埼玉に移転して以降では、1992年8月、2018年5月に続いて、今回が3度目になる。しかも今月はまだ14試合しか消化していない。球団記録の更新は時間の問題かもしれない。
シャットアウト負けのプロ野球月間最多記録は8試合。先月ドラゴンズがプロ野球7度目となるタイ記録をやったばかりだが、今月のライオンズはそれを超えるペースで貧打をくり返している。
●月間のチーム打率・得点数も球団ワーストのレベル
今月のチーム打率は.204。これまで月間(15試合以上)のチーム打率が最も低かったのが、1969年7月の.193。月間打率が.204以下だったことは、これまでに5度しかない。もし月間打率が2割を切るようだと、1971年9月以来、球団52年ぶりの低打率となる。
また得点のほうも今月は14試合で31得点。このペースのまま5月の残り11試合を終えたとすると、月間55.4得点になる計算だ。過去月間25試合以上した月で、得点が最も少なかったのが1967年6月の64得点なので、このままだと大きく下回ることになる。
つまりこの5月のライオンズ打線の不振は、70年を超える球団の歴史のなかでも、最悪と言えるほどのレベルに陥っているのだ。
●月別の個人成績は ほぼ全員がダウン
3・4月と5月の個人成績を比較すると、ほぼすべての選手が打率を落としている。今月のチーム8本塁打のうち6本がソロ、2本が2ラン。チーム全体の得点圏打率は.095と、今月は1割を切っている。そもそもチャンスをつくれていない上に、ようやくつくった得点機をことごとく潰している。
先日のイーグルスの瀧中瞭太、きのう(17日)の上沢直之と、落差の大きなカーブに対して、攻略の糸口すら見つけられない試合が相次いだ。きょうのファイターズ先発の伊藤大海も、効果的にカーブを交えてくる。ライオンズは今月2日の対戦で、今シーズンの初勝利を献上したばかりだ。
8カードぶりの勝ち越しが懸かった3連戦の第3戦だが、難しい試合になることは間違いないだろう。