【西武ライオンズ 今日の見どころ】12球団最強リリーフ陣で 今季初の同一カード3連勝なるか
●救援陣の防御率は 12球団唯一の1点台
【26日◇イーグルス‐ライオンズ11回戦(楽天生命)13:00】
先発・平井克典から全4投手の継投による完封リレーで、イーグルスに連勝。2位とのゲーム差を3.5に縮めたライオンズ。
これで今シーズンのシャットアウト勝ちは、バファローズと並ぶ両リーグ最多タイの14試合となった。
以前にも紹介したが、所沢移転後、無失点勝利の最も多かったのが、1991年、95年のシーズン18試合。このままのペースなら、この数を大きく更新することになる。ここ数年、常に投手力の弱さを指摘されていたが、今シーズンのライオンズは、投手力がチームのストロングポイントになっている。
特に安定しているのがリリーフ陣だ。シーズン70試合を終えた25日の時点で、救援投手に限った防御率は1.56。清水昇、田口麗斗、今野龍太、マクガフらを擁す日本一のスワローズ救援陣を上回る数字で、1点台は12球団でライオンズだけだ。
最近10年のライオンズの救援防御率を確認すると、1点台はおろか、2点台で終わったシーズンもない。星野智樹、岡本慎也、小野寺力といった中継ぎ陣から抑えのグラマンにつなぐ勝ちパターンで、最後に日本一に輝いた2008年でさえ、リリーフ陣の防御率は3.73だった。
●ホールドポイントも チーム最多を更新するペース
チーム全体のホールドポイント(HP)は62(6月25日現在)。現行のホールド制度が導入された2005年以降、ライオンズのシーズンチーム最多HPは、2013年の118。現在のペース(70試合で62HP)のままだと、143試合換算で126.6HPと、こちらも球団記録を更新することになる。
もちろん先発投手の降板が早くなるほど、チームのホールド数は増えていく可能性があるので、一概に喜ぶことはできないが、それだけ頼りになるリリーフ投手が数多く揃っていることの表れではある。
「投高打低」が指摘される今シーズンのパ・リーグではあるが、ライオンズ投手陣がここまで立ち直るとは、正直驚きだ。
きょう勝てば、今シーズン初の同一カード3連勝。敵地・楽天生命パークでの、イーグルス3連戦3連勝となると、2018年5月以来、4年ぶりになる。
與座海人と早川隆久。両先発の顔ぶれからすれば、きょうもロースコアの争いが予想される。12球団最強リリーフ陣につなぐ、必勝パターンに持ち込みたい。