【西武ライオンズ 今日の見どころ】連敗ストップに ZOZOマリンで防御率1点台の松本が先発 対するは球団新記録が懸かる唐川侑己
●ZOZOマリン6連敗になると 球団ワーストタイ
【3日◇マリーンズ‐ライオンズ25回戦(ZOZOマリン)18:00】
目標があるチームと、そうではないチームとの差を、否応なく感じさせる4連敗。きょうも敗れて、5連敗でのシーズン終了となると、東尾修監督の最終年だった2001年以来、22年ぶりの不甲斐ない締めくくりとなる。
ZOZOマリンでは、8月12日から現在5連敗中。過去ライオンズのZOZOマリンでの連敗は、2011年4月19日から7月14日までの6連敗が最長になる。もし、きょうも敗れると、ZOZOマリンにおける連敗のワースト記録に並ぶことになる。
●ZOZOマリンで唯一好投が続いている松本航
シーズン最終戦に連敗ストップを託されることになったのは、松本航。今シーズンZOZOマリンで2勝しかしていないライオンズだが、そのうちの1勝をあげているのが松本だ。
リリーフした増田達至が逆転を許し、勝ち投手の権利が消えてしまった8月12日の試合も、8回を1失点に抑えており、今シーズンの先発陣のなかで、ZOZOマリンでの防御率が最も良い投手でもある。
開幕から先発ローテーションの一角を任されていた松本だったが、大量失点が続き、夏場におよそ1ヶ月間のファーム調整を余儀なくされた。きょうの試合で勝利できずに、シーズン5勝のままで終わると、松本にとってプロ2年目の6勝を下回る、プロ入り後ワーストの勝ち星になってしまう。気持ちよく勝利で終わりたい一戦だ。
●先発時代は ライオンズ戦8連勝していた唐川侑己
対するマリーンズは唐川侑己が先発する。1軍で先発するのは4年ぶり。2018年の途中からリリーフに転向、70以上のホールドポイントを積み重ねてきた唐川だが、もともとは高卒1年目から先発ローテーション入り。プロ初登板初勝利をあげたデビュー戦から、113試合連続で先発していた実績の持ち主だ。
ライオンズ戦では、プロ3年目の10年8月26日から3シーズンに渡って、8連勝したこともある。「ライオンズキラー」として名を馳せた時期もあった。
イースタンでは8月から先発調整に入り、9月16日にはカーミニークフィールドのライオンズ戦に先発。6イニングを投げて、打たれたヒットは長谷川信哉のソロ本塁打だけ。わずか65球で1安打に抑えるピッチングをみせている。
今年プロ16年目になる唐川だが、プロ1年目から昨シーズンまで毎年勝利をあげてきた。この15年連続勝利は、1970~80年代に左の先発投手として活躍した水谷則夫と並ぶ、マリーンズの球団最長タイ記録。もし唐川が今シーズンも勝利して、16年連続勝利となれば、球団新記録になる。
きょうを入れて、マリーンズはシーズン残り5試合。唐川にとっては、おそらく球団記録を更新するラストチャンス。クライマックス・シリーズを争うチーム状況を含めて、燃える材料には事欠かないマウンドだ。
ライオンズの選手たちは余程心して掛からないと、連敗ストップはおろか、最後の最後まで、ただの引き立て役で終わることになる。
【読者のみなさまへ】
今シーズンのご愛読、ありがとうございました。できれば、クライマックスシリーズ、日本シリーズと、ライオンズに関する話題を紹介していきたかったのですが、早々とシーズンが終了してしまいました。
それに伴い、ひとまず今シーズンの記事の掲載を終了させていただきます。オフシーズンに関しましては、シーズンの振り返りや記録モノ、チームに動きがあったときなど、週に1、2回不定期にアップしていこうと考えております。
「西武ライオンズ きょうの見どころ」は1週間ほどお休みをいただき、来週以降の再開を予定しております。
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