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【西武ライオンズ 今日の見どころ】4月終了時 首位の新人監督は過去2人 ピンチに強い與座が今季初登板 

●新監督 4月首位通過なら 渡辺監督の08年以来

【30日◇ライオンズ‐イーグルス6回戦(ベルーナドーム)14:00】
シーズン開幕から、きょうで1ヶ月。現在ライオンズは23試合を消化して、13勝10敗。首位マリーンズと1ゲーム差の3位タイにつけている。

これまでのライオンズの新監督で、4月終了時に首位に立っていたのは、東尾修監督と、渡辺久信監督の2人しかない。

ライオンズ 監督就任1年目シーズン 4月終了時成績 (2023年の成績は、29日現在)

ライオンズファンなら周知のように、東尾監督1年目の95年はシーズン中盤に失速、オリックス・ブルーウェーブにパの覇権を奪われた。渡辺監督が就任した08年は開幕14試合を終えた4月5日に首位に立つと、その座を1度も譲ることなく優勝まで走り切っている。

意外に感じるのは、森祇晶監督の就任1年目だった1986年。のちの黄金時代の始まりとなるシーズンだが、4月を終えた時点では‘借金生活’。勝率が5割を超えるのは、6月に入ってからだった。

新監督1年目に優勝した過去5度のシーズンの4月終了時と、今シーズンは遜色ない成績を残している。

他球場の結果次第だが、きょう勝つと同率ながら首位に再浮上する可能性もある。4月を首位通過となると、18年以来5年ぶり。新監督のシーズンに限ると、前述した渡辺監督時代の08年以来、15年ぶりとなる。

●イースタンでは7失点中5失点がソロ本塁打の與座

そんな4月を締めくくるゲームを任されたのが、今シーズン初登板初先発となる與座海人だ。昨シーズン自身初の二桁勝利をあげながら、開幕ローテーションから外れ、ここまではファーム調整が続いていた。

そのなかにあって、イースタンでは5試合に登板して4勝0敗と結果を残し、きょうのチャンスを掴みとった。

23シーズン  與座海人 イースタン成績

特徴的なのは、ピンチを招いてからのピッチング。合計27イニングで7失点しているのだが、そのうち5失点がソロホームランによるもの。タイムリーヒットによる失点は1しかなく、得点圏に走者がいるときの被打率は.087だ。走者がいないときの被打率が.321だから、ひじょうに極端だ。

23シーズン 與座海人 イースタン 走者別被打率

1軍でもそのまま、単発による1点は仕方ないと割り切って、ピンチに強いピッチングを続けてもらいたい。

開幕してから22試合、まだイーグルスには連勝がない。ちなみにシーズンが開幕してから、最も長く連勝がなかったのは1952年近鉄パールスの50試合。このタイミングで、ライオンズが今シーズン「初の連勝」をプレゼントする必要はない。

先発のルーキー荘司康誠とは、オープン戦やイースタンでも顔を会わせておらず、まったくの初対戦。無論プロ初勝利を贈ってあげる理由もない。多少とまどいがあっても、慌てることなく攻略していきたい。

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